ジェットコースターロマンス
コーヒーカップなどを楽しんだ俺たちは、ついにジェットコースターにやってきた。結構並んでいるようだ。
「おい、本当に大丈夫か?顔がヤバいぞ?」
「だ、大丈夫だ問題ない…」
どうやら俺の幼馴染はイーノックになってしまったようだ。すまないネタが古すぎた。
「ほんとに大丈夫なのかよ…」
30分ほど並んで、やっと乗れるようになった。だいぶ遥香の緊張もほぐれてきたみたいだ。
「そろそろだな…」
「う、うん」
そしてガタンガタンとコースターが音を立てて上がり始めた。
「あ、あのさ健人、健人は好きな人とかいるの?」
「ん?好きな人…?えっと…まぁ今はいないかな…」
恥ずかしくなって、嘘をついてしまった…
「そ、そうなんだ…私は…私の好きな人はけ(ry」
その瞬間コースターが一気に急降下した、コースターは回転を繰り返し振り落とされるかと心配になるほどだった。
「ぎゃぁぁぁあああああ」
向かい風が当たる音と遥香の叫び声しか聞こえない。
思ったより怖かった、俺の今まで乗ったジェットコースターの常識を塗り替えた。死ぬかと思った。
遥香の様子は、完全に脱力している。
「あれ?あ、私生きてる…」
遥香が怖さのあまり生きる実感を感じていた。そして遥香の表情はこれから乗る客に、これからおこる恐怖を感じさせた。
午後5時、少し休んだ後観覧車に乗ることにした。どうやら1周30分もかかるらしい。
「うわー高いーあそこ見てー!人が、人がとってもちっさいよ!」
遥香は初めての観覧車だったらしくはしゃいでいる。遥香がはしゃぐたびに観覧車はぐわんぐわん揺れる。高い所が苦手な俺には拷問だ。
「やめろ、はしゃがないでくれ。落ちたらどうするんだ…」
「えー怖いの?健人?」
「ちょっと高い所は苦手で…」
「そうなんだ、ちょっと意外かも」
「だから揺らすのは…」
「わかったわかった」
「そうだジェットコースターに乗った時言ってた好きな人って誰だったんだ?そういえば一昨日塾に迎えに言った時も秘密とか言ってたような…」
「それは…い、言えないやっぱり言えないよ」
「そ、そうなのか…」
その帰りは少し気まずかった…
「私はなんで健人に思いを伝えられないの…こんなにも大好きなのに…せっかく遊園地まで来たのに…こんなんじゃ……」
ー家に帰ってきた。1日中遊んで疲れも出ていたので、すぐ寝ることにした。
ピンポーン
インターホンが鳴った、こんな時間に誰だろう…?
「はーい」
「すいません!いきなりですが!少しの間…い、居候させてください!!」
そこには銀髪美人…そう渡部カナの姿があった…