はると毬
「カナを探しに行きますよ!」
健人は萌を連れて、話を聞いてしまったカナを探しに行くことになった。
ー30分ほど町中を探し回り健人と萌はやっとカナを見つけた。
「こんなとこにいた…何しに行くんだカナ」
健人は息を切らしながらいった。
「謝らせるんですよ」
「へ?」
健人はてっきりイジメの主犯格の住所を特定次第に殺りにいくのだと思っていた。
「私が復讐したところでカナちゃんの傷は深まるだけです、だからその人達に謝らせようと…」
「その必要はないのじゃ!」
その場には寝ているはずの毬がいた。
「大丈夫じゃ、わらわには、はるがおる。それにわらわは子供じゃない、とにかくわらわの心配はしないでくれ」
「そんなことない!毬ちゃんはまだ子どもです!」
「そうかもしれんな…でもわらわは今回の件は自分で解決させたいんじゃ!」
カナは涙ぐんで毬を見つめた。
「…でも何かあったら私にも相談してくださいね」
「そうじゃな、これからも世話になるかもしれんな」
「わらわは幸せ者じゃの」
マンションの萌の部屋につき、毬がふと呟いた。
「そうだね、毬ちゃんは心配してくれるカナちゃんや健人くんがいるもんね」
すると毬はニコッと笑った。
「やっと笑ったね」
翌日学校に行くと主犯格の女子が毬に謝った。
「ごめんなさい…私やりすぎてた…昨日、あの滅多に怒らないはるに叩かれて気づいたの…貴方に今までしていた酷いこと…本当にごめんなさい…」
涙を流しながらの謝罪だった。
「許そう、謝ってくれてよかったぞ」
どうやら一件落着で終わった。
だが、その日はるは学校を休んでいた、担任は体調不良と言っていた。
学校が終わって、毬は担任に呼ばれていた。
「なんじゃ、よしみよ」
「先生を呼び捨てにするんじゃありません。それはそうと日坂さんは、はるくんと仲が良かったわよね?」
「そうじゃが」
「じゃあ住所教えるから、はるくんの家に手紙等届けに行ってくれない?」
「もちろんじゃ!」
「ありがと、じゃあ住所は…」
そして佳美先生は住所を教えた。
「じゃあよろしく頼むね!」
「じゃあいってくるぞ!」
そういうと毬は職員室を出ていった。
「ロリショタ…これは尊い展開になるな…」
そう、佳美先生は少し残念だった。
「家はここかの?」
毬は、はるの家についた。
インターホンを押すと、はるの母親がでてきた。
「あら?はるのお友達かな?」
「プリントを届けに来たんじゃ!」
「ありがとー!はるったら昨日女の子をぶったみたいで…」
「違う…あれはわらわを守ってくれたんじゃ!」
そして毬は、はるの母親に全てを話した。
「まぁあの子が、友達を助けるために……私は何も知らずあの子を怒ってしまって…」
「それで、はるは?」
すると曇っていた、はるの母親の表情が変わった。
「そうね!会ってあげて!はるなら部屋にいるわ!」
毬ははるの部屋にきた。
「はるよープリントを持ってきてやったぞ!」
「えっ!?ま、毬ちゃん!?」
「体調は大丈夫か?」
「だ、大丈夫だよ!」
「なら良かったぞ!」
そして、毬は突然はるに抱きついた。
「本当にありがとう、感謝するぞ…」
はるに抱きつきながら、毬がそう言った。
「えぇっ!?毬ちゃんいきなり抱きついたら…」
はるはパニックを起こしていた。
そして毬は顔を上げて、はるのおでこに唇をつけた。
「ええええええ!!毬ちゃん!!そ、そういうことはもっと大切な人としないと…僕なんかじゃダメだよ!!」
はるは更にパニックを起こした。
「なら、わらわはお主が大切じゃ!」
「あらあら…」
そう言って部屋を覗くはるの母であった。




