終わりの序曲
それは確かにイジメだった。
「あっ、毬だったけー?ごめんねー机汚しちゃったーじゃ、掃除頑張ってねー」
主犯格はクラスのリーダー格の女子だった。
「なんでこんなことをするんじゃ」
「転校生のくせに生意気だしー」
すると、はるが学校にきた。
「おはよー毬ちゃん…あれ?どうしたの?机汚れて…」
毬は泣いていた…
「えっ?ど、どうしたの?」
「もしかしてアンタは毬の味方するつもり?」
すると、はるは全てを悟り毬の手を握りクラスを出ていった。
「待て!」
「ど、どこに行くのじゃ?」
それでもはるは無言で毬の手を引く。
そして、誰もいない教室に入った。
「ここまで逃げたら大丈夫かな…」
はると毬は息をきらしていた。
「大丈夫?毬ちゃん」
「わ、わらわは大丈夫じゃ」
「なら良かった…ごめんね、僕は強くないし、反論する勇気もないから、その場から逃げ出してきちゃったよ…情けないね…」
はるは悲しそうに言った。
「でも、はるはわらわを助けてくれた、それだけで十分じゃ」
「そ、そうかな?」
そして、はるは少しして毬と教室に帰った。
今は教室は担任の教師がいるため、誰も手を出せない。
そして、先生がいなくなった昼休み。
リーダー格の女子が毬の方にきた。
「なに?朝みたいに逃げないの?」
「…」
「そっかー今ははるもトイレにいてて何もできないかー」
「…」
すると、その女子は毬の弁当を机から落とした。
「萌が作ってくれた弁当が…」
「なんか喋れよ!ウザイな……」
その瞬間、目の色を変えたはるがその女子を平手打ちした。
「…」
クラス中が静まり返った。
「はる…?」
「拾おう…」
そう言うとはるは、素手で落ちた弁当を拾った。
「うわぁぁぁぁん」
するとその女子はその場で大声で泣き始め、クラスの近くにいた教師を呼んだ。
「どうしたの?」
すると、その女子ははるを指差した。
「はるに…はるに叩かれた…」
「それは本当?」
「はるはわらわを…」
「はい、本当です」
すると、はるは教師に手を引かれ職員室に連れて行かれた。
その日、はるはこっぴどく親と教師から叱られた。
そして、長い一日が終わり、毬は家に帰った。
「ただいま…帰ったぞ」
今日は萌が早く仕事が終わっており、先に家に帰っていた。
「おかえりーあれ?どうしたの?元気ないね」
すると毬は萌に泣きついた。
そして今日あったことを話した。
「そっか、そっか辛かったね…」
その間も毬は萌の胸の中で泣き続けた。
毬は泣き疲れて寝てしまった。
そして萌は健人宅に行った。
「ごめんなさい健人くん、今日はその…その相談があって…」
「なにがあったんですか?」
そして、、毬に聞いた話を全て話した。
「そんなことが…」
「私はどうすればいいのかわからなくて…」
すると話を聞いた、カナがその場から姿を消した。
「俺もそういうことは…あれ…さっきまで台所にいたカナがいない、まさか話を聞いて、イジメの主犯格を殺りにいったんじゃ…」
「それって中々ヤバいんじゃなの?」
「やばいどころじゃないですよ!」




