表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/37

ずっと一緒に

「クソガキ後ろに気をつけな」

ヤバい…殺される、後ろではチェーンソーがうねっている

「じゃあな…クソガキィ!」

そして切りかかろうとした時、何かで殴るような鈍い音がなった。

そして男はその場に倒れた。

「はぁはぁ……健人…カナ…大丈夫?」

「遥香?」

「心配になって…」

「ありがとう…遥香のおかげで助かった…」

遥香の右手には1mほどの鉄の棒があった。

「私…まさか、人を殺した……」

「いや、大丈夫だ、気を失っているだけだ。今のうちに警察に連絡してくれ。」

「分かった」

その時、気を失っていたはずの翔太が立ち上がった。

「遥香ちゃん?…なんでこんなところにいるんだ…」

「起きたのか…危ない!遥香!」

翔太は落ちているナイフを拾い俺たちに襲いかかった。

「…2人に手を出さないでください…」

この声は…キレたカナだ…どうやら目が覚めたらしい、その声を聞いた時、翔太が動きを止めた。

「起きたのかカナ…まさかお前唯一の兄を…」

と何か言おうとした時、カナの懇親の一撃が入っていた。

そして胸ぐらを掴んだ。

「兄さんが健人くんを刺したんですね?」

「あぁ…そうだ…指す相手を間違えたんだがな…お陰で恐ろしくて外にも出れず父さんに匿ってもらっていた…」

翔太はこんな状況でもケラケラと笑っている。

「ふざけないでください」

カナは胸ぐらから手を外し、凄い速さで蹴りを入れた。

翔太は吹っ飛び部屋のガラスを破り、外に倒れた。

「おい、やめろもう十分だ!カナ!」

カナは我に返った。

「そうですね…やりすぎました…」


するとカナは悲しそうな表情をした。

「あんな人達でも、親も死んでしまい親戚が彼ら達だけの私にとって、一応私の親の代わりのようなものでした…だから今までも逆らわず、過ごしてきました」

そしてカナは堪えていた涙を流しながら

「私は、私はどこに帰ればいいでしょう…?」

もうそんな答えは決まっている。

「ならずっと俺の所にいればいい、俺の家…俺たちの家に帰ろう」

そして俺は、カナをしっかり抱きしめた。

もうカナが独りにならないように。

「本当に…本当にいいんですか…?」

「もちろんだよ」

そして、カナは俺の胸の中で声を出して泣いた


その後警察が来て、取り調べなどがあり帰されたのは次の日の昼間だった。

「あぁぁ疲れたァァ…」

「疲れましたね…」

「取り調べ長かったねー」

俺たちは寝る暇もなくずっと話をさせられた。

「お腹が空きましたねぇ…」

「よし!今日はバイトの給料が入るし!メシ食いに行こう!」

「おっ!健人太っ腹ー!」

そして俺たちは日常に戻っていく…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ