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退院と日常

ついに今日は退院の日、やっとナースの日坂さんとの暇つぶしから開放される…

家に帰ってみるとそこにはカナちゃんがいた。

「おかえりなさい!」

「ただいま、あれ?留守の間はずっと俺の家にいたのか?」

「はい!」

「1回も家には…」

「帰ってません!」

「そろそろ帰った方が…」

「大丈夫です!……それとも健人くんはいない方がいいですか?」

上目遣いでこっちを見てくる、小動物みたいで可愛い…飼いたい…

「嫌じゃないけどさ、ほら家族とかそろそろ心配する頃じゃ…」

「そんなことないです…それにちゃんと連絡はちょくちょくいれてるので」

「そうなんだ、ならいいか…」

「そうだ!カナちゃ…」

「健人くん!そろそろその呼び方を改めてくれませんか?」

「…ん?どういうことだ?」

「そのカナちゃんって呼び方です!」

「じゃあ、なんて呼べば…」

「ヵ、ヵナ…カナって呼んでください…」

赤面しながら言った。

「いいよじゃあ呼ぶぞ……」

「はい!」

「カ、カナ」

「は、はい」

なんだこの小っ恥ずかしさは…


こんなやりとりをしているとインターホンがなった。

「けんとー!」

どうやら遥香がきたらしい。

「おぉ遥香、まぁ入れよ」


「おじゃましまーす」

「あっ遥香ちゃん」

「あっカナ!健人とはちゃんと同棲できてるー?」

「「ど、同棲!?」」

「えっ?違うの?」

「ち、違いますよ」

「でも一緒に暮らしてるんでしょー」

「で、ですが…そんなことより!お昼ご飯にしましょう!」

カナが焦って、突然話を変えた。

「そうだね!わたしもお腹空いたー」

「じゃあ今日はチャーハンを作りますね!」

「わたしも手伝うよ!」

「はい!ありがとうございます!」

今、この2人が組んだということは、あの某オリーブオイルシェフさえも勝つことが不可能!


「できましたよ!」

「おー!美味そう!!いただきます!」

ひと口食べた瞬間、美味さのあまりまた天に戻されるかと思った。

「どうですか?」

「凄く…美味いです…」

「よかったです!」

「頑張って作ったからね!喜んでくれてよかったね!カナ!」

「はい!」

「あ、そうだ健人、今日わたしここで泊まっていくね!」

「いいぞ、じゃあ俺の部屋でカナと一緒に寝てくれ俺はリビングで布団しいて寝るから」

「わかった!」

「じゃあ私は部屋の準備をしてきますね!」

「ありがと」


そしてカナが部屋の準備をしている時

「健人はどう思ってるの?」

「どう思ってるって?」

「カナのことよ!一緒に住んでるんでしょ!」

「まぁそうだけど、どう思うかなんて…んー…部屋は掃除してくれるし、飯は作ってくれるしめっちゃ助かる」

「そうなんだ…」

遥香はどこか悲しげだ。

「準備が終わりましたよー!」

「ありがとカナ!」

「はい!あっ!私は夕飯の買い出しに行ってきますね!」

「俺も行く」

「健人くんは退院したばっかりだから、家でゆっくりしといて下さい!」

「わ、わかりました…」

軽く怒られた…

「わたしもいくー!」


ー1時間後

暇だ…部屋でゴロゴロするのも飽きた…今日は土曜日か明後日から学校だな…

「授業ついていけるかな……」

「ただいまー」

「あ、おかえりー」

「隣誰かが引越ししてたよー」

「後で挨拶行っときますね!」

「あ、俺が行ってくるよ」

「わかりました!」


なんて話をしていたらインターホンが鳴った。

「あ、俺でるわ」

「今日から引っ越してきた日坂ですー!」

「えっ…」

そこには見慣れたナースさんが立っていた…

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