南への道 ~I want to run away~
やたぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ
昇級確定だーうっう、赤点だらけの私が・・・
おかげでパソコンが解放されたよ!!
これでたまったネタを放流できる・・・
とある事情で南の地区の街長と賭け事をする事になった訳だが・・・いいのかな?これ?
いや、決してルールが複雑とかじゃなくて――
その、あの
「――これ、カ○ジのEカードじゃん!!」
思わず叫んじゃいました。
「あら、ご存じの勝負でしたか?マイナーな部類の勝負だと心得てましたのに・・・」
「それ、ドレイ側があっとうに不利なゲームじゃないですか!ナーミルさんはいつでもオウサマで
・・・でも、たしかにこっちが不利なじょうけんかでやるのがあt
「それは、私が奴隷側でやりますよ?」
aりまえかぁ・・・え?」
「ですから、私が圧倒的に不利な奴隷側で勝負いたしますわ」
このお嬢様、言い切りやがったよ。普通は私が不利な条件を背負うものだけど、この賭博師は不利な状況でも勝てると信じている。
・・・これには私のプライドが思わずニッコリ!(#^v^)<ギリ…
「そうですね、では三本しょうぶでけっちゃくをつけましょうか。一回でしょうぶがキマっては味気ないですからね」
「そうでした、ノンノさんがすぐ負けてしまわれても味気ないですし、そうしましょう」
ピキッ・・・おっと、私のマイハートやい。落ち着きたまえ、ハハハハハハハハハハハハハハハ――――――――潰す
「なぁ、街長とガキは知り合いだったのか?」
「さぁ、でも話から察するに東の街長経由での会話の上で知ってたんじゃないか」
「ねぇ、オラは泥まみれの服を着替えたいんだが」
私は皇帝と市民4枚を受け取り…うわっ!これ鉄製じゃん!え?…銀?ははは…重たいなぁ、あれ?なんで怒ってたんだっけ、腕が震えるなぁ、なんでだrrr
「なぁ、ガキがさっきから震えてねぇか?」
「さぁ、トイレに行きたいんじゃないか」
「ねぇ、オラの服を―――」
「では、始めましょうか?ノンノさん」
このお嬢様、ここまで計算して…ってだめだ、これはただの銀メッキの鉛だ。いいね。…落ち着いてきた、そろそろやるか。
「はいっ、いいですよ。まず、一枚めですね」
「いきますよ?はい、伏せました」
私はお嬢様の後にカードを伏せ、カードはまばゆいばかりの光を室内に反射している。相手はギャンブルのみで街長になったお嬢様だ、イカサマだってありえる。いや、イカサマはこっちの十八番だ。私だってABCどもを借金地獄に落とすくらい勝ったんだ。勝てる。ってやっぱりこれ銀製じゃないの?
「「せーのっ!!」」
Eカード、知ってる人は知ってるものだが一応。一言でいうと理不尽ジャンケンだ。王側はグー一枚チョキ四枚で奴隷側はグーのかわりにパー。つまり、王はグーを出せば80%で勝ち、奴隷はパーを出せば80%で負ける。そして、私が伏せたのはグーの皇帝。いきなりパーの奴隷をだすなんて普通はいないよね。
「はい、奴隷です。ノンノさんは・・・皇帝ですね」
「あれ?」
普通、出せばほぼ負けの奴隷を出します?…あっ、そういえばギャンブルで勝ち抜いて街長になったんだったね。…ってばかやろぉぉぉおおお!!!!私?私ぃ!!
「あらら、負けちゃいましたね?ノンノさん?今回は私に女神さまが微笑んでくれましたね」
「そうですね、まけちゃいました。のこり二回ですね」
正直なめてました。むこうでもあったゲームだしこっちが王側だから有利に立ったと思ってました。しかも、次の奴隷側は私。いやじゃ!お着替え人形などなりとぉない!
「飽きてしまいましたわ。ノンノさん、なにか提案ありますか?」
はやくなぁい?飽きるのはやいでしょ!え?いいの?じゃぁ、もっとも私の自信がある、ハンター×ハ○ターで身に着けた必勝法。
「じゃんけんしましょ?はやくてかんたんですし」
「いいですね、ではヤりましょうか?」
「ん?」
あ、汗が…その言葉の含みが怖い気がする。なんでカタカナになったん?ねぇねぇ?か、勝たねば…
「最初はグー、じゃん、けん」
うおぉぉぉおお、いやじゃ!ラ○ドールはいやじゃ!!
「ぽん!」
私はパーを出し、ナーミルはグーを出した。
「あらら」
ハンター×ハ○ターのジャンケン必勝法とは、相手の出す瞬間の指の動きを見て自分だすものを変えることである。三年くらい練習したかな。おかげでジャンケンでは無敗の存在となり、ゴミ捨てとかは強制的に私だけの係りになったのはここだけの秘密。
「ノンノさんお強いですね、負けてしまいましたわ」
「えへへへ、じゃんけんはジシンがあるの」
正直もう終わりだと思いました。えへへへなんて言える程気力は残ってないです。言いましたけど。一生夜をシャネルの5番で生活するのかと思ったよ。マリリン・ノンノーにする気かい?でも、まだ一戦のこってるんだよね。
「勝ちましたー」
「嬢ちゃんつえーな」
「まったくだ」
「オラの服・・・」
私の後ろのテーブルで少女たちがババ抜きをしているようだ。あぁ、なごむな。あんなに手を振って。Cは椅子を傾け過ぎ、倒れるってあぁ倒れた。Aはまだ泥を落としてないのか。あぁCめ、カードをぶちまけて。Bと少女がカードを拾い集めている。Bはけっこういいところ出身とみた。
「次はトランプでもしますか?ノンノさん、やりたいものはおありで?」
ナーミルは丁寧口調を崩さずに語りかけてくるが、だんだん目が曇ってるんだよね。ハイライトが消えてるよ。もうここで相打ちにして終わりたいな。だめ?そういえば街長に勝って借金チャラにしてやるっていったな。メンドーだな。
と考えていてもきりがないので次の勝負を決めた。
「ブラックジャックでもしませんか?」
「ブラックジャック?いいですねやりましょうか」
ナーミルは持っている銀製のカードを放り投げ、顔を近づけてくる。その表情は、片手に包丁を持っていてもおかしくない程の狂気がにじみ出ていた。殺されるほど愛される者の気持ちがわかる。逃げ出したい。
「トランプやるんですか?だったらはい」
Aがトランプをまとめて渡してきた。こんな泥だらけで、まぁいいけど。ちゃんと全部あるよね。
私は確認し終えた後にジョーカーを抜きシャッフルした。
ちなみに、私は記憶力に自信がある。そして、私が勝つのは決まっている。
「わたしがディーラーやるね。ナーミルさんはもういらない時はスタンドっていってね」
「はい。わかりましたわ。私の大切なお人形さん」
訂正、逃げよう。
そんな嘆きもむなしく、ゲームが始まろうとしていた。
少女たちのババ抜きのひと時
「なぁ、アントニー、それババか?」
「さぁ?」
「チャールズ、はやくしてくれないか」
「がんばって下さい」(一度もババを引かずに終了)




