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笑う殺人鬼達と眠れない都市  作者: Pengil
1/1

プロローグ~殺人ピエロ上~

なろう二作目、一作目は現在作っている最中で、後違う作品を二作ほど出します。

できれば一作目も見てください。評価の方もお願いします。

なにぶんまだ下手なので、変に期待しないで下さい。

帝暦1750

「おい貴様、一体そこで何ををしている!」

見廻りをしている一人の騎士が、路地裏に居る奇妙な服の男に話しかけたが、男は何も喋らなかった。

「貴様、聞こえないのか!そこで何をしていると聞いているんだ!」

騎士はもう一度、さっきよりも少し怒りながら問いかけると

「いやー、今日やってたショーの片づけをしている所ですよー」

その男は、白い鼻に、赤く大きな口、目の周りに青いペイントをした顔を見せて、騎士の方にニヤリと笑顔を向け笑いながら答えた。

「な、何だピエロか、早く片付けて帰ろよ、ん?ほっぺに何か付いてるぞ」

騎士がピエロのほっぺに付いている物を指摘すると、ピエロは

「あー、きっと片付けている時にインク零しちゃったんですよ、その時たぶん付いたんですよ」

ピエロはニヤリと笑顔を浮かべながら答えた。

「あー、そうか、じゃさっさと帰れよ」

そう言い残すと、騎士はピエロの居る路地裏を後にして、また見廻りに戻った。

ピエロの足元に、少年の死体が転がっている事も知らずに・・・・・。


「赤鼻ピエロ禁止?理由は今おきてる連続児童殺人事件かだと、全くいつからこの帝都はおかしくなっちまったんだか」

一人の男が路地裏で壁に寄りかかりながら、新聞を読み煙草をふかしながら愚痴を言っていると

「おい、そこの兄ちゃん、俺達に金を恵んでくれよ」

2m20はあろうかという大柄の男と180cm代の男3人組が、ナイフや鉄の棒といった凶器を持って、新聞を読んでいる男に金をせびっている。

「いや・・・元からか」

男はニヤリと笑うと、読んでいた新聞を二つに畳んでズボンとパンツの間に挟み、ふかしていた煙草を足元に落とし足で踏みつけて、目を大きく開かせ笑顔で笑いながら、前髪を上に押し上げると

「よし!社会の屑発見ぶっ飛ばす!」

と、笑顔で言い放った。

「あ?何言ってんだテメー、ぶっ飛ばされるのはテメーの方だろがよ!」

大柄の男は、鉄パイプを持った右手を上に大きく振り上げると、新聞を読んでいた男に向かって強く振り下した。

「遅いんだよ、屑が!」

と言いながらその攻撃を避けると、大柄の男の懐に入り込み腹を一発殴った。すると、大柄の男が後ろの壁に吹き飛ばされた。

「ぐはっ!」

大柄の男は血を吐きながら壁にぶち当てられると座ったまま気を失った。大柄の男を殴った男は、残りの3人組を見て笑いながら

「次はどの屑にしよっかなー」

と笑いながら言った。

「ひぃ、ば、化け物だ、た、助けてくれー!」

3人組の中の一人の男が泣きながら叫んだ。その時

「貴様ら!動くな、全員逮捕する!」

男達のいる路地裏に、帝都を守る騎士団が現れた。するとさっきまで、屑と罵っていた男が

「はぁ、やっと来たか、ほら手柄は残しておいたぜ、さっさと捕まえちゃって」

とすこし笑顔で言った瞬間、カチャッと音を立てて、一人の騎士がその男に手錠をかけた。

「え??」

男は今起きている事が理解できてないようなビックリした顔をした。

「エリオット・キャッスル、お前を器物破損および、障害容疑で逮捕する」

と、手錠をかけた騎士から告げられた。

「え?はい?え?えーーーーーーー!!!!!」

そのまま男は馬車に乗って、他の男達と同様に連行された。


帝都第三警備塔・取り調べ室

「なぁ、何で俺が捕まってんだよ、捕まえられるのは向うだろ」

俺は今起きてる状況に理解出来ず、騎士に聞いた。

「器物破損と障害罪と今まで犯した罪も合わせて聞きたい?」

と、俺に言ってきたのは、ジョン・ホールディングスという、帝国騎士団長を最年少の24才でなるという偉業を成した天才で、俺の親友だ。

「でも、奴らは屑だし、俺を鉄パイプで殴ってきたしよう」

俺は奴らの方が先に手を出した、俺は悪くないと反論をした。

「はぁ、でも君の腕前なら全部避けられたし、それにあばら骨を全部折る必要は無かった」

ジョンは俺に、もうちょっとやり方はあったと言った。

「え?あばら全部折れたの?」

俺は自分のやったことながら、その被害にビックリして聞き直した。

「そうだよ、あばら骨を全部折ったんだよ」

ジョンは俺の質問に平然と答えた。

「後、あそこの近くは今工事中だった、衝撃で物が落ちて来たら危なかった」

工事中で危ないとも言ってきた。

「君も元騎士なんだから、もっと騎士としての誇りを・・・・」

またこいつの説教が始まった。

「それは・・・悪いと思ってるけど、ていうかお前らだって、今起きてる連続児童殺人事件はどうなってんだよ」

俺は悪さを認めながらも、俺は今起きている事件の詳細について聞いた。すると奴は

「それについては今調べてる所だよ」

今調べてる所だよと、いつもどうりの返事をした。

「はいはいそうですか、でいつ釈放してくれるわけ」

情報も貰えないし、俺は帰りたいから帰らせて欲しいと言った。

「はぁ、たく君は、まぁ今回も正当防衛にするけど・・・」

「よっしゃ!釈放ー!」

「ただし、部下の手前もあるし直ぐには釈放は出来ない、もう少しだけここに居てもらう、いいね」

ジョンは俺に、形式上もう少し此処に居ろと言った。

「分かったよ、もう少し此処に居ればいいんだな」

俺はジョンに確認を取った。

「そう、ここに居ればいいんだよ、ただし、夕方までね」

ジョンは俺の確認に答えた。

「分かったよ、夕方まで居るよ」

俺は嫌々ながらも従った。


その夜

「たく、夕方まで拘束されるとは思はなかったぜ、あーあ、さっさと帰るか」

俺は釈放された後、夜の街を独り歩きながら帰っていると、グチャ、ペチャ、ビチャ、狭い路地裏から何か聞こえた。

「ん?何だ?」

目を凝らせて見てみると、12~3才位の少年が手足がバラバラになり倒れていた。

「ん!何だあれ!」

俺はバラバラになった少年の体に近づき、死体を観察した。

「これは鋭利な刃物で切られた跡だ、包丁かナイフ」

俺は切断されている手を持って、切断された部分を見て切れ味を確認した。すると

「オマエ、俺の好みじゃない」

突然、誰もいない筈の後ろから声が聞こえて振り向くと、そこには不気味な顔をした小太りのピエロが立っていた。

(何だこいつ?)

突然出てきたピエロに、俺は驚きを隠せなかったが一つだけ質問をした。

「お前がやったのか」

俺は問いかける。

「あ?」

分かっていない様だった。

「お前がやったのかと聞いているんだ!」

俺がキレてもう一度問いかけると

「あぁ、俺がヤったのさ」

奴は質問されている事を理解し、奴は笑いながら答えた。

「そうか、なら・・・・・・屑は死ねッ!!」

そして俺は、奴を殺すべき存在と認識し、俺は一瞬で奴の懐に入り込み、奴を殴りつけた。

「死ねーーーー!!」

俺は叫びながら奴を攻撃した。そして確実に入っていた。

「何やってんだ?急に叫ぶなよ、オマエ」

しかし奴は、俺の攻撃を受けてもへらへらとしていた。

「何・だと?バカな、効いてない?・・・だと」

俺は今起きている事が理解できず、動きが少し止まった。

「じゃ、次、俺の番ね、フンッ!」

その言うと奴は、持っていた棒で横から俺を叩いた。俺は瞬間的に危険を察知し、利き腕の左腕で瞬時にガードをしたが、バキッという音を立てて、俺の左腕の二の腕関節から先は、奴の攻撃で折れて使い物にならなくなった。

「ウッ!!腕がぁ!クソ!」

左腕は使い物にならないし、攻撃も効かないし、どうやって勝てばいい?後、攻撃の効かないこいつは一体なんだ。だが、ここでこんな屑に殺られる訳にはいかない、何か他に手はないのか、考えろ。

「何だその程度か、じゃ終わりにさせてやるよ!」

まずいこのままじゃ、ここは一旦避ける事に集中しよう。

「避けたか、だが、避けてもばかりじゃ敵は倒せないぞ」

奴は俺が避けようが関係なしで、棒を振り続けていた。

「あっぶね、後少しずれてたら死ぬぞあれ、威力もバカじゃねーの、ん?あれ?」

ん?危ない?何か忘れてるような、ん?あぶない・あぶない・・・・・・あ!いや、そんなんでこいつに勝てるのか?いいや、今はそれしかないんだ、やるしかないか!

「おい、付いてこれるか豚!」

俺は奴を挑発し、奴の前から全速力で逃げた。

「追いかけっこ?いいよ子供たちとも一緒にしたし、君ともしてあげる」

奴は挑発に乗ってきた。あぁ来いよピエロ、そこがお前の墓場だ。俺は覚悟を決め一つの作戦を実行に移す。


「たしか、ここだったよな」

俺がたどり着いた場所そこは朝、街の屑を殴って捕まった場所、俺には作戦があった。

「もう追いかけっこおしまい?つまんないな」

奴は笑いながら壁際の俺に近づいてくる。

「さぁもう終わりだよ、僕に殺させてよ」

奴はじりじりと距離を詰めてきた。もう終わりだと、無理だと、勝てないと、奴は決めつけ笑っていた。

「ああ、もう終わりだ、そう・・・・・貴様は終わりだ!」

俺は右手で腰からナイフを取り出し、奴の上にある工事用の木の板などが留めてあるロープに投げ、ロープに当ててロープを切った。そして木の板などが落ちてきた。

「何だっ?!」

奴は落ちてきた木の板などを避けられずに、押しつぶされた。

「やったか?」

俺は奴が潰され、木の板の中から血が出ているのを確認し

「どうだ!見たか!・・・・・よし!帰ろっか」

俺は騎士団に捕まりたくないから、その場からさっさと帰ろうとした。その時

「オイ、まだ終わってないぞ!」

この声は・・・まさか?!

「なっ!」

俺は直ぐに声のする方を振り向いたが、脇腹を殴り飛ばされた。

「あー、やっべー、けっこーやばかったけど、まだまだ平気」

奴は体中を血まみれにしながら、自分の顔に付いた血を舐め、笑っていた。

「バ、バカな?なぜ死なない?普通の人間なら死んでるぞ!」

だっておかしい、あんな木の板が落ちてきたら普通死んでるはずだと、俺は今起きている事が理解できず、奴に死なない理由を聞いた。

「あ、そんなの決まってるだろ、フツーじゃないからだよ」

あ・・・そうだ、全くその通りだ、「フツーじゃない」その言葉ですべて片付いた。

「あぁそうか、フツーじゃないのか」

ならどうすればいい、どうすれば勝てる、どうすれば逃げられる。

「もう君との遊びにも飽きてきたし、そろそろ朝だし終わりにするか」

そう言うと奴は、懐に隠していたナイフを取り出しベロッと舐め、ナイフをこちらに向けて近づいてきた。

(あ、そうか、最初から勝てるわけなかったんだ)

そして俺は、目を深く瞑り死を・・・受け入れなかった!深く瞑った目を思いっきり開け、奴の振ってきたナイフを避けて、右手で自分の腰に挿してる剣を抜きながら、そのまま奴の腹を切った。

うっ!っと奴は苦しそうな顔を浮かべると、直ぐに反撃してきた。

「クソったれがーー!!」

右、左、上、下、奴の攻撃は単純でまるで素人だった。

「威力はすごいが、戦闘能力はそこまでないか・・・なら殺れる!」

俺は勝ちが目前の物となり、そのまま斬り続けた。

「クソがっ!クソがっ!クソがっ!ふざけるな、じっとしてろ!」

奴は攻撃が当たらずイライラし始めた、逆に俺は気持ちいいぐらいに攻撃が当たり、だんだん楽しくなってきた。

「ハハッ!あたらねーよ!お前の負けだな!」

このままなら奴に勝てる!俺が勝ちを確定し、少し甘く入った瞬間

「何っ!?」

奴のナイフがたまたま俺の腹をかすり、俺は腹を切られ後側に倒れた。

「グハッ!」

そんな俺を見て、奴は笑っていた。

「ハッ・ハハ・ハーハッハッハー!当たった、当たったぞ!」

クソッ!やばいぞ動けない、血が止まらない、意識も薄らいできたどうすればいい?

「じゃっ、終わりにしようかッ!」

(クソッ!殺られる)

俺が殺されると思い、目を瞑ろうとした瞬間

「ハァーーー!!」

女の子が後ろから、剣で奴の背中を突き刺した。

「ウギャーー!何だ・・この剣!!チョーいてー!クソッ!何だこれ?!」

奴はさっきまで見せなかった、痛そうな顔をして悲鳴を上げていた。

「さっ!逃げるわよ!」

その子は俺の右腕を持ち、自分の左肩を貸しそこから逃げた。

さっきの奴は何だったのか?俺を助けたこの子は誰なのか?何もかも分からないまま、力尽き目を閉じた。

これからこの都市は今日から眠れない。

見て頂き有難う御座います。

一作目とこれの評価を、出来ればお願いします。

後、面白かったら布教して下さい。

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