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塵楼…ジンロウ  作者: 南溟道人
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誰が高楼の眺めぞや

宇宙は空より派生した現象に過ぎない。

しかし個々の現象は空より派生したものであるからこそ生まれることも滅ぶこともない。

…余は南溟道人である。

道人たる余は浮屠の説にはくらい。

道について語ろう。

余がいまより語る塵楼…砂上の殿堂の修羅の有り様。

そのような拵えごとの中にも、余が追究すべき大道の片鱗があるのではないだろうか。

道が普遍であれば。

人為のなかにも道があるかも知れない。

兵法について語ろう。

政治とは文による戦争であり。戦争とは武による政治であるという。

塵楼…ジンロウとは。生存競争が図式化された局面である。

浮屠のいう三千世界のどこかに。

我々道人が語る鵬の旅路のいずこかに。

塵楼はある。

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