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暗い森  作者: 如月 立華
1/5

暗闇

私の目の前は途轍もないほどに暗かった。

なんでこうなってしまったのかは全くわからない。

記憶がないのだ。

私はどこの誰で、果たしてどうやってこの暗闇に来てしまったのか。

どうして私の目の前には暗闇しか広がっていないのか。

それは何故なのかは全くわからないまま、行く当てもなく歩いた。

考えているのが辛かった。

だが、考えていないのも辛かった。

今は何よりも先に、何かにすがらなきゃいけないと思った。

すがろうと手を思いっきり暗闇の中で伸ばした。

でも、手はどこに向かって行っても何も掴むことはできなかった。


結局どのくらい歩いたのかはわからないが、どうやら道に抜け出したらしい。

だが、期待していた風景とは全くの別物で、暗闇の先に繋がっていたのはたった一つの道だけだった。

何があるかなんてわからなかったが、道を行くという選択肢しか残っていなかったので、ゆっくりとだが、着実と進んで行った。

道を突き進んで行くと森があった。

暗い暗い森だった。

また、暗闇の中に行くのか。

とも思ったが、何故か好奇心というものが心の奥底から這いずり出てきた。

行こうよ。行かなきゃいけないんだよ。

そうやって脳内に喋りかけられている氣がした。

誰なのかもわからない誰かに。

でも、私は、何でもいいから、誰でもいいから私を見つけ出して欲しくて森をさまよい歩いた。

するとそこには一人の少女がいた。



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