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うそつきりっちゃんの備忘録  作者: うそつきりっちゃん
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「日日の背信」 丹羽文雄

丹羽文雄「日日の背信」(新潮文庫 に 1-7)(492ページ)(1958/02)


 雑誌出版社社長の広之には病床の妻いたが、これまで浮気もせずに過してきた。けれども、ふとしたことで満州からの引揚者である幾子と知り合う。幾子は未亡人だったが、今では生活苦のため宝石貴金属商店社長の妾となっていた。広之は妻を愛していたが、妻とはタイプの違う女、幾子に惹かれててしまう。そして「日日の背信」が始まるのだ。


 この作品は映画化され、また二度テレビドラマ化された。

 一九五八年松竹(大船撮影所)映画版は監督・中村登、脚色・斎藤良輔、音楽・黛敏郎、キャストは佐田啓二が土居広之役、岡田茉莉子が屋代幾子役で実に見てみたい配役だ。他には沢村貞子が土居の妻たか役で出演している。

 一方テレビドラマ一九六〇年フジテレビ版(七月四日~九月二十六日)では原保美と池内淳子が主役だ。原作から推すと、こちらの方がすっきりと嵌る。一九六七年東海テレビ十五分昼ドラマ枠のキャストは安井昌二と朝丘雪路だったが、年齢的なものか、こちらの方は想像がつかない。

 丹羽文雄のこの作品も風俗小説なので今後再評価されることはまずないだろうが、作者は惜しみもしないだろう。同人誌「文学者」では金は出すが口は出さない大人だったし、アルツハイマーとわかると潔くすべてから引退しているし(実は裏では介護で大変だったようだが)、往生は百歳だし、色々と考えさせられる。


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