兄貴のアホさは異常。
やっと更新できました! 遅くてすいません……自分では納得できる出来にはなりました。皆さんの納得のいく出来になっているといいんですが……
これからも文章を上達させていきたいので、何かあったら感想でもメッセージでも送ってくれると嬉しいです! 辛口でも小さなことでもいいので、何か送ってくれると嬉しいです!
ジリリリリッ! ジリリリリッ!
目覚ましの音がけたたましく鳴る。ホント、バカでかい音で。流石に、音の大きさだけを見て選んだだけある。
「う゛ぅー……」
今は6時。今日は入学式で特別早いらしく、こんな時間に起きなきゃならなくなった。眠い……
「起きなきゃ……」
二度寝の誘惑を断ち切り、ベッドから起き上がる。眠い……
タンスを開けて、制服を取り出して、身支度を始める。
「ふぁあ……あぁ……眠い……」
「ん? どうした? 早いじゃねぇか。」
丁度廊下を歩いていた直矢が声をかけてきた。
「ふぁぁ……んーと……なんか、入学式で早いらしいから……」
「なるほどなー。……ん? 入学式ってそんな早かったか? まだ6時くらいだぞ? 確か入学式って8時からのはずじゃ……?」
「え……嘘。」
直接冬士さんにメールで指示されたし……ん? もしかして……
「んー……ちょっと待ってて。」
携帯で冬士さんに電話をかける。
『―――やあ楓ちゃん! グッドモーニング! どうしたのかな?』
『えーっと……入学式の時間のことなんですけど……』
『あー、それかー。ゴメンねー。ちょっと楓ちゃんだけ早く来て欲しくて嘘ついちゃった。悪いねー。ま、どうせ起きたんなら来てよ。まあ……早起きに見合うだけのことはするから。』
『あー、もう……俺が朝苦手なの知ってますよね……?』
『ゴメンゴメン。それにしても、写真見たけどすっかり女の子だねー。声もすごい女の子だ。女の子が俺とか、使っちゃダーメ。』
『うぅ……まあ、支度もあるんでそろそろ切りますね。』
『はーい。そいじゃねー。』
電話を切る。
「はぁ……」
「誰に電話してたんだ?」
「校長。」
「んー、まあそれでなんとなく察しはつくな……」
「まあ、てなわけで学校行く準備する。一緒に来る?」
「んー、そうだな……まあ、なんか変なのに絡まれても怖いしな、ついてくか。」
「あー、そうだね。お願い。」
正直、あんな風に絡まれたらどうしょうもできない自信あるし……
「了解。じゃ、着替えてくる。あ、そうだ、朝飯は台所に用意してあるぞ。」
「はーい。」
直矢の声に返事して一階へ降りる。てかホントに直矢家事してるんだ……
「おはよー……」
誰もいないだろうけど一応挨拶をしてリビングに入る。
「あら、楓? おはよう。……早いわね。まだ五時よ?」
「……? おう、楓か。おはよう。」
姉貴がいた。ついでに机に突っ伏した兄貴も。
「なんか冬士サンに呼び出されてね……てか、姉貴と兄貴は何してんの?」
「もちろん、勇牙の宿題よ? 毎回休みの終わりには恒例だけど……」
「え、何、こんな時間から?」
「昨日の夜からよ。」
「あー……」
なるほど……
「で、勇牙、数学は分かった?」
「意味わかんねぇ……なんだ因数分解って……?」
「……だから、さっきも説明したでしょう? 因数分解っていうのはね―――」
「なるほど……てかさ、このXってなんなの?」
「………………はぁ。」
頭が痛い、というように額に手を当てる姉貴。
兄貴……高2にもなってそれはないわ……
てか、姉貴の教え方、めっちゃ分かりやすいと思うんだけどなぁ……なんで分からないのか……
「で、朝飯は……あった。美味しそ。」
台所に置いてあった。
白いご飯、焼き鮭。漬物に味噌汁。
いわゆる日本な感じ。普段はパンだから目新しいのもあってか、とても美味しそうに映る。
いただきますを言って、食べる。
うん……美味い。かなり美味しい。直矢ホントに万能なんだなぁ……
「ちわーっす。はかどりました?」
直矢が降りてきた。
ブレザーを肩に掛けて、シャツは出て、第二ボタンも止まってない。しかも目つきは悪いし、がたいはいいし。
うーん……ガラ悪いね。道歩いてきたら少し避けて歩いちゃいそうな感じ。
「全然よ……はぁ……勇牙、じゃあXの説明から始めるわよ? まず―――」
「…………大変そうっすね……にしてもXって……」
やっぱそう思うか……
「そういえばさ。」
「どうした?」
「直矢って、どんな教科が得意なの?」
この会話を聞いてて思った。
「俺か? うーん、そうだな……別に飛びぬけて得意な教科はないんだが、強いて言うなら……国語、数学、社会、辺りか……というか、英語以外なら普通にできるな。」
「……英語は?」
「……さっぱりだな。意味が分からん。」
「そんなに?」
「ああ。こればかりはホントにどうしょうもない。そういう楓はどうなんだ?」
「俺? そうだなぁ……うーん……結構文系教科は苦手かなぁ……てか、国語と社会。英語は得意な部類に入るんだけど……」
「なるほどな……」
「そうなんだよね。あ、ごちそうさま。美味かったよ。顔洗ってくる。」
「おう。」
洗面所で顔を洗う。
うーん……やっぱ女だな……分かってたけど。やっぱ改めて鏡で見ると来るモノがあるな……
「はぁ……」




