兄貴チョロい。
今回かなり短いです。すいません。ちょっと忙しかったもので……
駅に到着。ホントに兄貴の事置いてきやがった……
「あ、でも母さん、勇牙いなきゃ荷物誰が持つの?」
姉貴が言う。自分で持つという選択肢は無いのだろうか……
「あ、それもそうね。やっぱり呼びましょうか。」
「あ、じゃあメール送っとくねー。」
幸が携帯を取り出しながら言う。
結構兄貴の扱い酷いな……
「よし、じゃあ行きましょう。」
「おー……ってええ!?」
兄貴待たないの!?
「どうしたの?」
「いや、兄貴のこと待たないのかなーって……」
「だって、待ってる時間もったいないじゃない。」
「あ、返信来たよー。えーとね……ヘコんでるから行けない、だって。」
どんだけヘコんでんだよ……仕方ないな……
携帯を出して電話の画面を呼び出す。
「……もしもし?」
『おう……どうした楓。』
電話をかけたの相手もちろん兄貴。直接言えば来るだろ。正直俺も自分で服とか持つの勘弁だし。
「あのさー……来てくんね? 兄貴いないと困るんだよ……」
『ぬぅ……そうはいってもよー……もう俺の心のライフは0だぜ……』
それを回復させるために電話したんだよ。
「……お兄ちゃん、お願い~。ね、いいでしょ? 頼むよぉ~……」
『よし行くか。どこ向かえばいい?』
「○○駅の南口ー。」
『了解!』
……兄貴、チョロい。
◇◆◇◆◇◆◇◆
電話を切って少しすると、兄貴が走ってくるのが見えてきた。相変わらず人間離れした速さだ。
「もー、勇牙しっかりしてよね。メンタル脆すぎよ。」
姉貴に呆れたように言われ、
「うっせーなー。姉貴だって妹にあーゆー事言われたらヘコむだろ?」
「3日寝込むわね。」
「だろ?」
「まあいいわ。母さん、行きましょ。」
「そうね。予定より結構遅れちゃったし……急ぎましょ。」
◇◆◇◆◇◆◇◆
電車に揺られること30分。大きなショッピングモールに着いた。正直、近所のあそこでもいいんじゃないかと思っていたんだけど、こっちの方が色々あるらしい。正直、移動時間ここまでかける程の違いなのか疑問だ。
「これさー、近くのとこで良かったんじゃねー?」
兄貴が言う。まあ、もっともな意見だよな。
「そうじゃないのよ勇牙、ここはね、本当に色々あるのよ。私の部屋にある服は大体ここのよ。」
え……それって……あのメイド服やらなんやらが……
「……なるほど。それなら仕方ないな。」
兄貴、納得するな!
「ちょちょっ、俺もうあんなの着ないよ!?」
嫌すぎるよ!?
「いいじゃない、楓似合うんだから。」
「えぇー……てか今日は普段着買いに来たんじゃねぇの……?」
「そうよ。メイド服も含め普段着よ。」
「それなら俺は裸で過ごす。」
普段着にメイド服って、恥ずかしすぎだろ!
「……それはそれでいいかもしれないわね……」
「真面目に検討するのはやめてくれ!」
流れで言っちゃったけど裸も同じくらい恥ずかしいっつの!
最近、女モノのファッション誌が欲しい今日この頃。
服の描写のたび、困るんですよ……誰か、いい感じの教えてくれませんかね……?
割と本気で教えて欲しいです。メッセージとかで。
次の更新は17日で~す。




