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今度はニーソか……

はぁ……僕もニーソ楓見てみたい。

「ふわわ……」


あれ、俺の部屋じゃない……確か……直矢達に割り当てられた部屋だ。でも、なんで俺が直矢の部屋に……? 風邪は治ったみたいだけど……


昨日は確か、最高神が来て、それから……寝苦樽を飲んで……覚えてないな。とりあえずリビングへ行こう。


「おはよー。」


「……お姉ちゃんおはよー。」


「……おはよう楓。」


……? 皆の目線が変だ。


「俺の顔になんかついてる? ……って、寝起きだけど。」


「いや、ついてないわよ? ……覚えて……なら……けど……」


あれ、なんか最後小さい声でなんか聞こえた。ま、いいか。


「で、えーっと……12時か。」


「何が?」


「え? デート。」


ドッキリカメラ的な感覚だけど。


「……今、なんて?」


「え……?」


姉貴怖い。目が怖い。


「今、なんて?」


「え? と……デートって言った。」


「……どうしよ、母さん、楓の成長が思ってた100倍くらい早いわ。」


「……どうしましょ……とりあえず、可愛くしましょう。話はそれからよ!」


「いや、お袋、それからよ!じゃねえよ! いいよ別に!」


「まあ気にしない気にしない。さ、行きましょー。」


「行こー!」


「攫うなぁぁぁぁ!」


朝から疲れる……


 ◇◆◇◆◇◆◇◆


「これで、よしと。」


ニーソとやらと超短いスカートをはかされた。いわゆる絶対領域というやつだ。


なんか……もうやだ……引きこもりたい……なんだよこれ! めっちゃ短いじゃん! 何このスカート!? おかしいだろ! そしてスカートをはくことにそこまで抵抗がなくなってしまったことも悲しい!


「これで行くのは嫌だ……恥ずかしすぎる……」


「大丈夫よ、可愛いわ。」


「そういう問題じゃない! もう着替える!」


「駄目よー。ねえ、光花?」


「そうよ! もう、駄目だわ、私もうこのまま死ぬかもしれない! 幸せすぎて死ぬ気がする!」


「……尚更着替えなきゃ駄目じゃね?」


着替えないとこのままじゃ姉貴死ぬぞ? マジで。アドレナリンの出すぎとかで。


「大丈夫だよー! お姉ちゃんいつも可愛いけど今日はもっと可愛い! デート頑張って!」


「え、あ、うん。」


普通に応援されても困るんだけど。


「でさー、なんで俺直矢の部屋で寝てたんだろ。」


「「!?」」


お袋と姉貴が目を見開く。そしてなにやら話し始める。


……どうしたお前ら。


幸はその隣をピョンピョン跳ぶけど話がよく分からないらしい。


「幸ー、朝飯食おうぜー。」


「え? あ、うん、食べるー!」


幸と一緒に階段を下りる。やっぱ、幸はいいなぁ。


「幸はいいなぁ……うん。可愛いし。」


頭を撫でてみた。


「ふぇ!? やった、お姉ちゃんが褒めてくれたー! えへへー。」


頭を撫でられて顔を綻ばせる幸。可愛い。……シスコンじゃないよ?


「んー、なんかあれだなー、風呂入りたい。飯食ったら入ろ。」


「幸も一緒に入るー!」


「えー……」


「いいじゃん!」


「んー……まあいいけどさあ……」


もう、なんかどうでもよくなってきた……いかんな、精神がどんどん女寄りになってってる気がする。


「あ、そうだ、朝ごはん、トーストだって。」


「えー。俺、ご飯派なんだけど。」


「まー、仕方ないよー。作ったの直矢さん達だし。」


「そなの? そういえば直矢達は?」


特に直矢。何故か直矢の部屋で寝てた理由も分かると思うし。


「えーとね、すごい早めにご飯食べて、どっか行ったよー。澄也さんは二度寝しに戻ろうとしたところを直矢さんに襟つかまれて引きずられてった。」


澄也らしい……


「で、飯は……ん、美味い。」


トーストを食べたら、すごく美味い。なんだこれ?


「澄也さん特製の食パンだってー。美味しいよねー。」


「うん、美味い。これなら朝はパンでもいいかもな。この体になってからあんま入らないし。」


パン一枚でもういいや……


「朝はちゃんと食べた方がいい、って聞くけどねー。」


「これ以上食ったら逆にダメな気がする。」


吐く。


「まー、いいんじゃないのかなー? それはいいから、お風呂入ろっ! お風呂!」


「そうしよっかー。えーと……下着だけ持ってかなきゃな……」


「取り行こー。」


「んー。でも、俺のないぞ? 借りなきゃ。」


「あ、それならねー、エディちゃんが用意してくれたー。お姉ちゃんの部屋のタンスに入ってるよー。」


エディはちゃんなんだ。別にどうでもいいけど。


「へー。了解。」


自分の部屋へ行く。


「えーと? ここか。で……カーテン開けるか。……あ。」


カーテンを開けるとベランダからつま先でぶら下がった直矢と目が合った。


「おはよー。」


窓を開けて声をかける。


「……お、おはよう。」


……どうしたんだ? 俺への視線が変だ。まるで何か見定めるかのような。


「そういや、なんで俺、直矢の部屋で寝てたのか知ってる?」


「……大丈夫だ、俺は昨日あそこで寝てない。」


「いや、そうじゃなくて。」


「大丈夫だ、ベランダで寝た。」


「マジで何があったの!?」


こんな感じで今日の朝は直矢がちょっとおかしかった。

これでとりあえず書き溜め分は全部、ここからはまた不定期に戻ります。

応募作を書く合間に書いて溜まったらまた放出しますねw

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