ゼノンはイケメン。
今回、ちょっと忙しくて短いです、すいません。
「ようゼノン。」
「お、直矢か。どした?」
でっかい扉の向こうには優しそうなイケメンが立っていた。服は軍隊の制服みたいな堅苦しい感じのを上着だけ着て、楽に着崩している。他は中にシャツを着て、下は普通のジーパンだ。ちなみに背景は真っ白な城、正直かなり絵になると思う。
……別に一目惚れとかしないよ? 元男にそんなものを求めるんじゃない。
「ちょっと最高神に文句言いに来た。」
ちょっと、って言う用事じゃないよな……
「お前は本当に度胸あるよなあ……俺もさすがに言う気しねえぜ?」
ほら、ゼノンさんも呆れてる。
「いや、あいつは人が真面目に話す時はちゃんと聞くからいいんだ。たまにいるだろ? 人の言うことに全く耳を傾けない奴。そんなのは立場を引っくり返してやらねえと。」
「そりゃ、あの人は前の代の最高神に見込まれて最高神の座を譲ってもらったんだ。普段はふざけまくってるけど、やるときにゃやる人だ。」
「そうだったのか?」
「そうそう。確か、今先代の最高神はどこかに隠居してるはず。」
「へー。そういやゼウスは?」
「ちょっと魔神の討伐に行ってる。だから、今城にいる兵は俺と俺の部隊だけだ。」
そういや、神の城に兵とかいるんだ。てか、ジンってなんだよ?
「そうか、大変だな。」
「言うほどじゃないさ。そういやその子は?」
「……まあ、色々あって連れて来た。」
「色々、か……まあ、話すと長くなるんだろうから聞かねえさ。」
「おお、助かる。で、最高神とこ、行かせてくれるか?」
「ああいいぞ。一応、武器の確認だけさせてくれ。」
「分かった。楓、悪いけどちょっとボディチェックされる。」
「別にいいよ。」
ボディチェックを盾にセクハラするようにも見えないし。まあ、セクハラされたからなんだ、って話なんだけど、やっぱなんか嫌じゃん? 男に尻触られたりするの。……女はもっと嫌だけど。
「じゃ、軽くボディーチェックしますよ、と。はい、直矢OK。次はエディちゃん。はい、大丈夫。次は楓ちゃん? はい、問題ないね。行っていいよ。」
軽く体の辺りをなぞっただけでOKが出た。
「こんなんで分かるのって、やっぱり慣れてるから?」
聞いてみると、
「いやいや、あんなのただの儀式だよ。実際、日本刀を持ち込もうがライフルを持ち込もうが核爆弾を持ち込もうが、あのヒトは殺せないし。といってもさ、あからさまに持ち込まれても困るわけで、一応儀式的だけどボディチェックをする、ってわけ。」
ゼノンが微笑みながら答える。
全く悪意の無い微笑み、こりゃ普通の女子だったら一発で落ちるんだろうな……俺もちょっと惹かれるもん。いや、別に惚れたとかそういうのじゃないからね? 何回も言うけど。
「なるほど。」
そういや核爆弾持ち込んでも殺せないって……チートか? あ、チートか。てか、何でこんな地球の兵器を知ってるんだろう……?
「さ、ついたよ。じゃあ、直矢、上手くやれよ。俺は門に戻るから。」
「おう、大丈夫だ、じゃあな。」
さっき来た場所を戻るゼノンに別れの言葉を言ってから、
「じゃ、入るか。」
本当に悪いとは思っているんですが、テストが近いので(一応受験生)、しばらく更新を休ませていただきます。本っっっ当に休みばかりですいません! 7月の14日に復活します! 本当に申し訳ないです……




