熊さんのパンチは大砲級!?
毎回短くてすいません……他の作品が一段落ついたら長くするか、毎日更新にするかしますので……どっちがいいか意見があれば、感想か、メッセージで教えてください! なるべく意見に沿うようにしますので!
色々あった結果(途中兄貴は食べ物をつまんでた。……それだけで俺の今日食った量の倍はゆうに越えたけど……)とりあえず、口調を柔らかくしてみることになった。
……嫌だけど、姉貴を出されたら反対できねえじゃねえか!
「えと、なんて言えばいいのかな……?」
「そう! それでいい!」
「……すごい恥ずかしいんだけど……」
「恥ずかしがってるのも可愛いから大丈夫!」
グッと親指を立てる兄貴。
……ここまで人を蹴りたいと思ったのは初めてだぞ……
「……で、何をすればいいの?」
「それはもちろん俺のことをおにぃちゃんて痛っ?!」
こんな言葉に備えてフォークを構えといて良かった。アイアンボディでも痛いもんは痛いみたいだ。
「どうすればいいの?」
「もちろんおにぃちゃあだっ?!」
「どうすればいいの?」
「もちいだっ?!」
「……これ無限ループじゃね?」
直矢がそんな事を呟いているが、嫌なもんは嫌なんだ!
「俺もそう思う。」
こんなやり取りを数回繰り返した後、熊さんが言った。
「お前らな……とりあえず座って飯を食え。このままだと話が進まん……」
「ほいほーい。」
「はーい。」
腹いっぱいだから飯は食えねえけど……
「よし、お前ら……うっさい!」
「ーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
兄貴と一緒に頭を叩かれた。めっちゃ痛い……これは俺が痛みに弱くなったのか? 熊さんの力が強いだけか?
……多分、痛みに弱くなっただけだな。熊さんは恐らくかなり手加減してくれてる。だって、兄貴なんか頭を抱えてそこらへんを転げまわってるもん。……飯をつまむのは忘れないけど。転げまわりながら飯をつまんでる。
「もう少し静かにしてくれ……一応俺の母ちゃんがやっているわけだからな……あんまうるさくされるとさすがに困るんだわ。」
「痛た……次から気をつけるようにするね……」
「りょ、了解……てか、涙目の楓可愛い……」
「一回死んで♪」
「よし! 勇牙、逝きまーーすっ!!」
「うるせっつの。」
もう一発。兄貴、ホントに死んだ。
「えと……手加減してる……の?」
「ん? もちろんしてるぞ? 5割程度だ。ちなみに楓ちゃんに対しては1%くらいだぞ。」
ハハハと笑う熊さん。
……あれで1%!? てか、あの兄貴があんだけなるのに5割?! 死ぬでしょ! 俺、マックスで殴られたら確実に死ぬでしょ!
「いっつつつ……死ぬかと思った……」
「アイアンボディが何を言ってるんだよ。お前がこれくらいで死ぬなら、世界は喧嘩での死者が続出だ。」
「いやいや、お前のパンチが大砲級なだけだって。お前のあだ名、ジャイアントじゃん。」
確かに、俺が非力とはいえ、あんな大皿で殴られても、二階から投げ飛ばされてもケロッとしてる奴がこんなに痛がるとは……熊さんすげえ……
次は5月の1日です!




