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 祐二と黄泉は連れ立って近所のコンビニへと向かった。

 すうかり日が落ちた春日通りは人通りも減り、行き交う車のヘッドライトが絶え間無く周囲を照らしている。

 祐二が向かうコンビニは黄泉と初めて出会った場所。

 あのときのことがとても懐かしく感じられる。

 祐二がそんな物思いに耽っていたときだ、見覚えのある人物がコンビニから出てくるのを見つけた。

「副部長」

 出てきた人物は剣道部副部長の高田だった。

 柄シャツにジーンズの私服姿だったが、体格と細目で穏和そうな顔立ちは高田とすぐにわかった。

「関川!?」

 高田は驚いた様子で立ち止まる。

「祐二、知り合いか?」

「ああ、剣道部の副部長で田辺がいなくなった後の今の剣道部をまとめているんだ」

 祐二が軽く説明すると、黄泉は納得したのかふむと頷いた。

「副部長はこんなところでなにをしているんだ?」

 祐二は単刀直入に質問をした。

「ちょっと捜し物をな」

 その言葉に祐二は引っかかるものを感じた。

 そして自分の直感を頼りにカマをかける。

「まさか……田辺か?」

 核心をつかれたのか、高田は俯き押し黙っている。

「丁度良い、わしらも田辺を捜していたところだ。お主も一緒に探してはくれぬか?」

 人手が多いに越したことはことはないと、黄泉は腕を組み、うんうんと頷く。

「探したければ勝手に着いてきてくれ」

 いうと、高田は身を返し、駅に向かって歩き出した。

 探したければ――手がかりを感じさせる高田の言動に、祐二は黄泉を促す。

「行くぞ、黄泉」

 黄泉は無言で頷いた。


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