表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/90

 放課後、終業のチャイムが校内に鳴り響く。

 おつかれなどといいながら、生徒達が席を離れだした。

 祐二は鞄を取り出すと、教科書、ノートを詰め込み始めた。

「黄泉、帰るか」

 そう言うと、祐二は立ち上がる。

 鞄に教科書を詰め込み終わった黄泉は、つられるように立ち上がった。

 そして祐二に顔を向ける。

「わしはこの後、絵里子に誘われた」

「はぁ?」

 すると、黄泉の隣の絵里子が会話に割り込んできた。

「そういうこと。黄泉はこれから剣道部の見学なの」

 その言葉を聞いた祐二は思わず舌打ちをした。

 あいつ、黄泉を最初から剣道部に誘うつもりだったな――と。

 黄泉が剣道部に入るとはとうてい思えないが、現代についてうとい黄泉であるからうっかり入部ということも予想できる。

 それに、なにかわからないことがあれば頷くようにと言っておいたことも心配だ。

 明日からよろしくといわれ、頷く黄泉の姿が祐二の脳裏に浮かんだ。

「それなら俺も行っていいか?」

「え、関川くんも?」

 絵里子は戸惑いを隠せず、声をあげた。

 やる気の感じられない、目立たないという祐二が剣道に興味があることが絵里子には驚きだった。

「別にいいけど。なんなら入部する?」

「丁重にお断りします」

 そう言いながら、祐二は鞄を持ち上げた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ