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ミルクティー

あれは冬の晴れた日の夕方でした。

あなたと私は川沿いの小道を歩いていて、あなたはその大きな手できゅっと私の肩をひきよせると、寒いね。って言いました。私は、あったかいよ。って言ってあなたを見て笑いました。そして初めてのキスをしました。

唇は少しだけ触れて、ふとりとも少し照れました。

あなたはあの日のことを覚えているかしら?

甘くてまったりとして、でものどもとでさらっと溶けて消えていく。あなたはアイスミルクティーみたいな人でした。


私達が別れてからもう8年も経ってしまいましたね。私は一つ年下のあなたを田舎に残して東京の大学に進み卒業すると、希望通りの就職をして、冬の晴れた日の夕方に外の景色が見えるカフェでミルクティーを飲みながら、こうしてあなたのことを思い出したりしています。


あなたは今、どうしているんでしょう?あなたと別れるとき、いろんな人からひどい女って言われました。特に私と仲の良かったカナはあなたのこと少し好きだったから、私のことをすごく怒りました。あのとき付き合いだした人とは半年で別れました。


あんなミルクティーみたいな恋は私にはもうできません。あなたがまだミルクティーみたいな人だったらいいなあと思います。


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