突然の出会い
男性の皆さんはある時こう思ったことは無いだろうか、
「彼女(嫁でも可)欲しいなぁ。」
人生の中で少なからず一回は思うはず。その彼女(嫁でも可)は現実でも良いし、架空、要は二次元でも含まれると思う。
皆様、これから始まる物語お付き合い下さい。
それは、いつもの朝の事だった。
「ふぁぁ。眠い・・・。」
毎度お馴染みの台詞を俺、神崎昇(高校二年生)は開口一番言った。
しかし、ふと感じた事がある。
・・・何かがおかしい。そう、何かがおかしいのだ。
(何か変わった事は無いよな?)
不安になりながらも、俺は周りを見渡した。本棚、机、CDラック、女・・・。・・・女?ハァ?
「何でここに女がいるんだ。お前は一体誰だ?」
見慣れた俺の部屋に、おそらく同世代の黒髪のセミロングのスタイル抜群の女がいた。
「突然驚かして申し訳ありません。私は、貴方の彼女の武井奈央と申します。これから、同棲しますがよろしくお願い致します。」
そう言って女は、正座をして頭を下げた。俺はベッドから見てたので、正直に言うと、見えた。武井奈央の胸の谷間が見えた。武井奈央は言った。
「私の胸、見てないで触ってみませんか?。初めてですから優しくしてください。」
バレてた。こっそり見たはずなのに。
「って、何で俺の部屋にいるんだ?よく俺の両親にバレなかったな。」
やっと本題を聞いた。武井は意外な顔をして、言った。
「あら、侵入なんかしてません。ちゃんとあなたの両親から許可は貰ってます。嘘と思われるなら聞いてみたらどうですか?」
俺は、急いでリビングにいた両親に事のあらましを聞いた。そして、武井奈央の事を聞いた。そしたら、硬派な父(自営業。)が言った。
「昇にはまだ言って無かったな。実はお前には許嫁がいてな、それが武井奈央さんなんだ。同棲ぐらい別にいいさ。なあ、母さん。」
へー。俺に許嫁がいたんだぁー。ハァァァァァァ?!こんな事、今までアニメやゲームの世界でしか有り得ないと思ってた。父は動揺しまくる俺を、まぁしょうがないよね的な目で見た後、振り向きながら母に言った。
「許嫁と同棲なんて普通よ。奈央ちゃんなんて一人で来たし、初めての土地だから優しくしなさいよ。夜は激しくなりたいと思うけど、優しくしなさい。お父さんなんて私に対して一日中激しかったんだから。」
下ネタをサラリと言いやがった。
「母さん。よしなさい。昇と奈央が恥ずかしがっているではないか。あっ、昇、急がないと遅刻するぞ。」
確かに、急がないと遅刻する。
トーストを加えながら
「行ってきます。」
と一言だけ言って家を出た。
「行ってらっしゃい。帰ったら私と寝ましょう。」
奈央の言葉が聞こえたのはスルーしよう。
急ぐと言っても、徒歩十分の所にあるから別にまだ家に家に居ても良いのだが、いつもの癖で早めに登校している。
すると、俺の背後から危険な気配がしたので身を伏せた。その直後、さっきまで頭があった位置には、ドロップキックをかました奴が通過した。
「オッス、流石 昇だな。」
ポニーテールの女が言った。胸は奈央と比べると少し小さい。しかし、周囲と比べると巨乳だ。
「おはよう。相変わらず朝からハイテンションだな。」
襲ってきた女は、森野陽子。俺の幼稚園からの幼なじみだ。
「べ、別にお前に会いたかった訳じゃないんだからな。」
あっ、こいつツンデレだった。
「何ジロジロ見てるんだ。バ、バカ。モタモタしてると遅刻するぞ。」
「お、おう。そうだな、ともかく急ごう。」
急ぎ足で俺らは校門をくぐった。
教室は少しざわついていた。俺は近くにいたクラスメートに何があったんだと聞いた。すると、
「転入生が来るんや。」
と、ざわついている原因を教えてくれた。一体、誰だ?
次回に続く。