シャドー皇帝デストロ
オレは勝利とのデュエルに負けて、リーフという小娘を捕らえることができなかった。作戦の失敗や、勝利というデュエリストのことを、陛下に報告しなければならない。
オレは陛下の前で膝をつき、今回の作戦失敗について報告する。陛下、シャドー皇帝デストロは、赤い軍服に身を包んだ巨漢だ。玉座に腰かける陛下は、重苦しいほどの存在感を放っている。
「陛下。リーフという小娘を、捕らえることができませんでした。地球のデュエリストに、邪魔をされてしまいました」
「ほう。ダークナイトほどのデュエリストが、ゼクロスデュエルで敗れるとは。そのデュエリストに、興味がわいてきたぞ。そやつの名はわかるか?」
「はい。そのデュエリストは、勝利という名の少年です。ヤツとのデュエルでは、完敗してしまいました」
「ほう! 地球に、それほどの強者がいたとは。ククク! 面白い!」
陛下は、無様に負けたオレをとがめようとはしない。むしろ、愉快そうに笑みを浮かべている。どうやら陛下は、勝利という少年に興味があるようだ。
「ふむ。ダークナイトほどの猛者を倒すほどのデュエリスト! そやつを野放しにしておくわけにはいかんな」
「はい。勝利は、このダークナイトが倒します!」
「うむ。キミの意思はわかった。だが、我々は組織なのだ。シャドーに盾突く脅威に対しては、全力で対処する! 勝利とリーフのもとへ、新たな刺客を送るとしよう」
「承知しました。オレは、陛下の御意思に従います」
できれば、勝利はオレの手で倒したいところだ。だが、陛下の意思に逆らうわけにはいかない。
それに、勝利が生半可なデュエリストに敗れるとは思えん。勝利を倒すのは、このダークナイトだ。
オレはデュエルの腕を、さらに磨くとしよう。勝利にリベンジを果たして、オレの力を示すのだ。




