【結び】続・彼女の現在地
◇
あれから十数年。色んなことがあった。
“決戦”の後、私は女暴走族と縁を切った。彼女らのその後を、私は知らない。
でも学校へ行く気にはなれなくて。かといって、実家や地元にいるのも気まずくて。
だから隣町の友達――あの高校に通ってた子の1人――の伝手で、仕事を紹介してもらった。
それ以来、私は県境の向こうで暮らしている。実家には年2回、顔を出す程度だ。
家族仲は普通だと思う。親や姉妹の本音は分からないから、たぶん、ね。
◆
今日はまた1つ、人生で初めての場面に出くわした。
息子が家に友達呼んで、勉強会してる。
いいなー……
「あそこ校則緩うて、今の生徒会長も金髪らしいで」
「へぇー。で、野球は?」
「お前そればっかりやな……」
「そこ一番大事やから。俺は◯◯の4番打者になる男……」
「「「はいはい」」」
勉強が一段落ついて、今は友達と喋ってるみたい。
そんな居間に、お菓子を差し入れる。
「おやつで〜す、1人1個ね〜」
「「「「ありがとうございます!」」」」
ん〜、元気! そして気持ちいい食べっぷりだ。
見てるこっちまで、いい気分になってくる。
全員が食べ終わる頃を見計らって、「Iくん」って子が一言。
「ご馳走さんです。美味かったっす!」
「ありがと〜。ほなお皿下げるね〜」
「アザーッス! ……よっしゃ、ほな続きやろか」
「「「あーい」」」
邪魔にならないよう、静かに台所に戻った。
以上で〆となります。
お読みいただき、ありがとうございました〜!! m(_ _)m
【追記】一部加筆しました
(2025/10/10)




