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ある日私は、革命家という名のテロリストになった。  作者: 水鳥川倫理
絶望と動乱と混沌と。

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第78話、絶望と動乱と混沌と。33

五月某日、東京の沿岸部に停泊している空母の中にある在日米軍司令部で、緊急の会議が開かれていた。在日米軍司令官であるジョン・スミス大将は、険しい表情で、本国の統合参謀本部議長からの通信を待っていた。


「大将、本国からの通信です」


副官が、震える声で告げる。スミス大将は、力強く頷き、通信機を手に取った。


「こちら、スミス。状況を報告します。神聖日本帝国軍は、我々の予想を遥かに上回る士気の高さと、戦力を有していました。この一ヶ月の間に、我々の兵力は、全体の2割が戦死し、6割が重軽傷を負いました。物資の消耗も激しく、このままでは、我々がこの戦争に勝利することはできません」


スミス大将の声は、苦渋に満ちていた。彼は、神聖日本帝国軍の圧倒的な士気の高さに、戦慄を覚えていた。彼は、これまでの戦争で、これほどまでに士気の高い敵と戦ったことはなかった。


「スミス大将、ご苦労様。本国は、この戦争を、これ以上続けることは不可能だと判断しました。この戦争は、我々の予想を遥かに上回る泥沼化を見せています。本国の世論も、この戦争を支持していません。我々は、この戦争から撤退します」


統合参謀本部議長の声は、冷徹なものだった。スミス大将は、驚きに目を見開いた。


「しかし…議長…!それでは、西日本政府軍を見捨てることになります…!彼らは、我々を頼って、戦ってくれたのです…!」


「仕方ない…!我々は、これ以上、この戦争に、血と金を費やすことはできない。明日、午前0時に、全軍に撤退命令を下す。ハワイとグアムに、全軍を撤退させろ。西日本政府軍には、我々の判断を伝えるな。彼らが、我々を信頼しているからこそ、我々は、彼らを欺く。そうすることで、我々は、彼らの命を、少しでも救うことができる」


統合参謀本部議長の声は、無慈悲なものだった。スミス大将は、力なく頷いた。彼は、西日本政府軍を見捨てるという、非情な決断を下すしかなかった。


翌日、午前0時。在日米軍は、日本全土から、次々と撤退を開始した。戦車、戦闘車両、戦闘機、そして兵士たち…彼らは、静かに、そして迅速に、日本から姿を消していった。西日本政府軍は、米軍の撤退に気づくことはなかった。彼らは、まだ、米軍が自分たちの味方であると信じていたのだ。



米軍が日本から撤退したというニュースは、すぐに韓国と中国に伝わった。彼らは、日本の内紛に介入することを躊躇していた。しかし、米軍の撤退という、絶好の機会が訪れた。


「我々が、今こそ、行動を起こす時だ」


韓国の最高指導者が、力強く言った。彼は、長年、日本に対して抱いてきた恨みを晴らす機会を、今か今かと待っていた。


「我々が、日本の領土を、奪い取る時だ」


中国の最高指導者が、冷徹な声で言った。彼は、日本の領土を、中国の領土にすることを、長年の夢としていた。


五月某日、午前3時。夜明け前の静寂な空気に、突如として緊張が走った。韓国と中国は、対馬、尖閣諸島、沖縄諸島の一部の島に、奇襲的な上陸作戦を開始した。


対馬には、韓国の海兵隊が、揚陸艦から上陸を開始。彼らは、対馬に駐留している西日本政府軍の部隊を、圧倒的な火力で粉砕していった。西日本政府軍の部隊は、まさか韓国が攻撃してくるとは思っていなかったため、完全な混乱に陥った。彼らは、ほとんど抵抗することなく、韓国軍に降伏した。


尖閣諸島には、中国の海兵隊が、揚陸艦から上陸を開始。尖閣諸島は、無人島だったため、彼らは、ほとんど抵抗を受けることなく、島を占拠した。中国軍は、島に軍事基地を建設し始め、自国の領土であることを主張し始めた。


沖縄諸島の一部には、中国と韓国の合同部隊が、上陸を開始。彼らは、沖縄に駐留している米軍が撤退したことを知っていたため、ほとんど抵抗を受けることなく、島を占拠した。


神聖日本帝国は、この事態を、情報省の衛星画像で把握していた。唯華は、この事態に、深い憤りを覚えていた。


「なんてこと…!米軍の撤退は、この国を…さらに混乱に陥れただけだったというのか…!」


唯華は、怒りに震える声で叫んだ。しかし、彼女は、この事態に対処することができなかった。彼女の部隊は、西日本で泥沼の市街戦を繰り広げており、領土を守るための余力はなかった。


「美咲…今は、彼らを放置するしかない…!我々の目的は、西日本を制圧し、この国を統一することだ…!」


唯華は、苦渋の決断を下した。彼女は、この事態に、深い悲しみを覚えていた。しかし、彼女は、この戦いを勝利に導く義務があった。

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