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ある日私は、革命家という名のテロリストになった。  作者: 水鳥川倫理
絶望と動乱と混沌と。

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第68話、絶望と動乱と混沌と。23

銃火器の鹵獲が完了すると、次の段階へと移行した。基地の制圧だ。中村部隊長は、事前に割り当てられた各班に指示を出し、同時に複数の重要拠点への攻撃を開始した。作戦は、電光石火の速さで、敵に反撃の隙を与えないことを目的としていた。


1. 指揮所への奇襲


指揮所は、基地の中枢であり、ここを制圧することが基地全体の機能を麻痺させる上で最も重要だった。中村部隊長率いる突入班は、指揮所の裏口から侵入した。彼らは、特殊な消音器付きの銃器を使用し、巡回していた米兵を音もなく無力化していった。銃声は一切せず、米兵たちは何が起こったのか理解する間もなく、静かに倒れていった。


「クリア!」


隊員の一人が、小声で報告する。指揮所の中には、数名の米兵が夜間勤務に就いていた。彼らは、コーヒーを飲みながらモニターを眺めていたが、突然の侵入者に気づく間もなく、次々と無力化されていった。中村部隊長は、指揮官の席に座ると、基地内の通信システムにアクセスし、全ての通信を遮断した。外部との連絡手段は完全に断たれた。


「全隊に告ぐ。指揮所を制圧した。これより、各目標の制圧を最終段階へと移行する。抵抗は許されない」


中村部隊長の声が、隊員たちのヘッドセットに響き渡る。その声には、一切の迷いがなかった。


2. 通信施設とレーダーサイトの無力化


同時に、別の班が通信施設とレーダーサイトへと向かった。通信施設では、ハッキング班がシステムに侵入し、基地外との通信を完全に遮断した。外部からの支援要請や、内部からの情報漏洩を完全に防ぐためだ。レーダーサイトでは、破壊工作班が精密な爆薬を設置し、レーダーを完全に破壊した。爆発音は微かだったが、レーダーは機能不全に陥り、岩国基地は外部からの航空機や艦船の接近を察知する能力を失った。


「レーダーサイト、無力化完了!基地は完全に盲目状態です!」


「通信施設、制圧完了!外部との通信は完全に遮断されました!」


次々と報告が入り、中村部隊長は満足げに頷いた。


3. 兵舎への突入


最も大規模な抵抗が予想されたのは、兵舎だった。しかし、中村部隊長は、兵舎への突入を最も遅らせることで、米兵たちが反撃の準備をする時間を与えない戦略を立てていた。


兵舎への突入は、複数の入り口から同時に行われた。隊員たちは、閃光手榴弾や催涙ガスを使用し、眠っていた米兵たちを混乱に陥れた。兵舎の中は、一瞬にして阿鼻叫喚の地獄と化した。米兵たちは、何が起こったのか理解できないまま、次々と無力化されていった。


「抵抗する者はいない!全員、武装解除しろ!命は保証する!」


隊員たちは、英語で叫びながら、米兵たちを拘束していく。一部の米兵は抵抗を試みたが、特殊作戦部隊の精鋭たちには歯が立たなかった。彼らは、訓練で培った近接戦闘術を駆使し、迅速かつ確実に米兵たちを制圧していった。兵舎の制圧が完了すると、基地内は完全に神聖日本帝国の支配下となった。夜明け前の静寂の中、岩国基地は、その所有者を変更していた。



基地の制圧が完了すると、いよいよ航空機と船舶の鹵獲へと移行した。岩国基地には、F/A-18ホーネット戦闘攻撃機、AV-8BハリアーII攻撃機、MV-22オスプレイ輸送機、C-130ハーキュリーズ輸送機など、米海兵隊の最新鋭航空機が多数配備されていた。


航空機格納庫には、整然と並べられた戦闘機やヘリコプターが、夜間照明に照らされて輝いていた。神聖日本帝国の航空戦闘部隊のパイロットたちが、中村部隊長の指揮の下、格納庫へと入っていく。彼らは、事前に情報省から提供された資料で、これらの航空機の操縦方法を徹底的に研究していた。シミュレーターでの訓練も積んでおり、実機での操縦も可能だった。


「F/A-18、エンジン始動準備!燃料は満タンか!?」


「オスプレイ、ローター回転開始!異常なし!」


パイロットたちは、慣れない操縦席に座り、計器類を操作していく。最初は戸惑いを見せたものの、彼らはすぐに操縦方法を習得し、次々と航空機を格納庫から滑走路へと移動させていった。ジェットエンジンの轟音が、夜の基地に響き渡る。その音は、まるで新たな時代の幕開けを告げる凱歌のようだった。


滑走路では、技術省の整備士たちが航空機の最終チェックを行っていた。燃料の補給、武装の確認。全ての準備が整うと、航空機は次々と離陸していった。夜空に舞い上がる米軍機は、もはや神聖日本帝国の戦力となっていた。彼らは、編隊を組み、夜空の彼方へと消えていった。


同時に、港に停泊していた米海軍の艦船も鹵獲の対象となった。揚陸艦や輸送艦、さらには補給艦などが、静かに岸壁に係留されていた。海軍部隊の隊員たちが、中村部隊長の指示を受け、艦船に乗り込み、操舵室や機関室を制圧していく。艦船の乗組員は、兵舎制圧の際に既に無力化されていたため、抵抗は皆無だった。


「機関始動!出港準備!全てのシステムをチェックしろ!」


「全速前進!目標、神聖日本帝国領海!」


艦船の汽笛が鳴り響き、巨大な船体がゆっくりと動き出した。岩国基地の港から、米軍の艦船が次々と出港していく。それらは、もはや神聖日本帝国の旗を掲げ、来るべき戦いに備えるための新たな戦力となっていた。彼らは、朝日を浴びながら、東へと針路を取った。


夜が明け、朝日が岩国基地を照らす頃には、基地は完全に神聖日本帝国の支配下にあった。米兵たちは拘束され、基地の機能は完全に麻痺していた。この奇襲作戦は、神聖日本帝国が持つ情報収集能力、特殊作戦能力、そして実行力の全てを世界に知らしめるものとなった。

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