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美少女モンクにTS転生した俺はとにかく殴る!たまに蹴る!〜底辺の脳筋ジョブと言われたが筋肉を極め知識チートで無双する〜  作者: 大木げん
第四部 美少女モンクと大魔王

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第149話 封印城ワイダーン

 勇者アイスとゴライアに、ラブコメの定番のセリフで迎えられた俺だが、ローザとステラが渋い顔をしている。


 ローザとステラに何があったのかを聞くと、勇者アイスとゴライア(ばかふたり)が今日の合同ダンジョンアタックが待ちきれずにはしゃいで、一日前からここで待っているのだとか。


 遠足が待ちきれなくて前日眠れない子供か!


 暇してないで別のダンジョンでレベル上げでもしとけよ、と思わないでもないが、命がけの戦闘を毎日繰り返すのは心がすり切れるので、休養日もないといけない。


 休んだ理由がアレなだけで、別なパーティーなんだし俺が口を出すことではないな。


 人数が増えた事で、わいわいがやがやと騒がしくなった(騒がしいのは主に二人)俺たちは、飛空艇から降りて封印城ワイダーンの正門の前に立つ。


「早く乗り込みたいみたいだし、早速始めるか。聖女エリーよ、封印城ワイダーンの鍵となり封印を解いてくれ」


 みんなの手前、あえてカッコつけて言ってみた。


『神威の胸当て』を装備したエリーが、ちょっとむくれた顔をして大扉に手をかざすと、神威の胸当てから虹色の光が大扉に照射され、ゴゴゴゴゴと開いていった。

 

 いよいよここまで来たか。

 伝説の武器とご対面だな。


 奥に入っていくと、中央のホールから放射状に伸びた通路が、入り口とは別に十二本ありそれぞれの部屋に伸びている。


 通路の上には伝説武器のエンブレムが飾ってあるので、欲しい物を選んで進んで行けばいい。


 ただし通路の内の二本は剣と盾のエンブレムはあるのだが、中にはガーディアンだけがいて何も無いハズレ部屋がある。


 十本の通路の先にあるのは、

   

大魔道士の棒

賢者の杖

りゅうのひげ

ラグナロク

エクスカリバー

才蔵の刀

アポロンのたてごと

写し身のナイフ

イカサマのさいころ

サイザーナックル


 の伝説の十武器だ。


『伝説の武器は、十二やで』


 ん? 突然どうした破邪の剣(はっつぁん)

 十二ってどういう事だ?


『今思い出したで。儂に自我が芽生える前は、儂はここの剣の間におったんや。奇御魂の盾(くま)のやつもここ出身やな。儂らを最初に持ち出した奴が返さへんで、外の世界でずっと使われるようになったんやったな』


 今明かされる衝撃の真実!


 ガーディアンだけ倒すハズレバトルの部屋かと思っていたのだが、ハズレ部屋ではなくそういうことだったのか!

 

 おいおい、ちょっと待てよ、はっつぁん。まさか全部の武器に知性(恥性)が宿ってたりしないだろうな!?


『儂らほど特別なヤツは他におらんのとちゃうか? 知らんけど』 

 

 その言葉が真実であってくれ……



 

 気を取り直して勇者パーティーに説明を始める。


「勇者パーティーに攻略を頼みたいのは、大魔道士の棒、賢者の杖、りゅうのひげ、ラグナロクの四つだ。それぞれの攻略方法は……」


 ぶっちゃけ俺達には必要のない四つの武器の攻略方法を伝え、彼らが最初に攻略しやすい杖の通路に勇者パーティーを送り出す。


 勇者パーティーのレベルは、 


勇者    ∶アイス ∶レベル96

ルーンナイト∶ゴライア∶レベル87

賢者    ∶ローザ ∶レベル87

青魔道士  ∶ステラ ∶レベル99 

  

 まで上がっているらしいので、確実に伝説の武器をゲットできるだろう。

 

 そして俺達が最初に狙うのは『アポロンのたてごと』だ。


 竪琴のエンブレムの通路を進み、扉の先の部屋に出ると、宝箱の前にある灰色の石像がみるみる緑色に変化していった。


 植物型のガーディアン『キュダーフ』だ!


 キュダーフは『緊縛のつる』という恐ろしい特殊スキルを使ってくるので、少々てこずったが、俺、エリー、イーリアス、シーラ、ミーニャ、チョコ、ザックの波状攻撃の前にはそういつまでも耐えきれなかった。


 順当に俺達が勝利し、宝箱をあける。


『アポロンのたてごと』を手に入れた!


 やったぜ!


 アポロンのたてごとは、攻撃力自体は他の伝説武器に大きく劣るのだが、特殊な性能によりファンサ5のプレーヤーから、全武器中最高ランクに位置づけされている。


 その特殊な性能とは竜属性()()とアンデッド()()である。


 世にも稀な『特効武器』は、その属性をもつ相手に対してなんと驚異のダメージ8倍なのだ。


 アイテム説明欄にはそういう説明が無いため、初めは伝説武器どころかザコ武器扱いだったのだが、真の力が世に知られてからは、一躍最高の武器の一角へとおどりでた。


 エリーに装備してもらい、『エクスカリバー』を守るホワイトドラゴン、『イカサマのさいころ』を守るブラックドラゴン、『写し身のナイフ』を守るパールドラゴンと次々に撃破していった。


 ドラゴンは防御力も高いので、なかなかダメージが通りづらいというのに、エリーの攻撃は毎回()()が働いてカンストダメージですよ。


 さくさくクリアしていけるこの快感!


 さすがはエリー!

 さすエリ!


 エリーを追放した勇者パーティーは馬鹿なんじゃないか?


 いや、実際にバカだった。

 今は反省しているみたいだし、エリーが許して上げてるから俺も許してやってもいいけどね。


 おかげでエリーと出会えたわけだし。

 

 続いてやってきたのは、いよいよ俺のもう一つの最強武器だ。


『サイザーナックル』を守るのは『レジェンドタートル』だ。


 お約束の激硬カメさんである。


 防御力に偏重しすぎて、メタルジェリーばりに攻撃が通らない! 


 しかし!


 今の俺にはこれがある!


「ホークト流究極奥義! 無双転性!」


 防御無視で『使用者のレベル✕100の固定ダメージ』を相手に与えるホークト流の究極奥義、無双転性でレジェンドタートルの周囲を高速でぐるぐる回りながら、急所をめった打ちにする。


 毎回9900の固定ダメージを与え続け、ついにレジェンドタートルを撃破した!


『サイザーナックル』を手に入れた!



 

  

 

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