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美少女モンクにTS転生した俺はとにかく殴る!たまに蹴る!〜底辺の脳筋ジョブと言われたが筋肉を極め知識チートで無双する〜  作者: 大木げん
第四部 美少女モンクと大魔王

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第143話 土の大輝石

第四部 最終章 決戦

 土の巫女アルファがひざまずき、土の大輝石の浄化を行うと、土の大輝石は本来の透き通った黄色い輝きを取り戻していった。


『光の戦士達よ、土の巫女よ、そして神鳥よ』


 突然頭に声が響いてきた。

 力強く、どっしりとした深い声だ。

 

 どうやら大輝石から直接俺達の心に声が届いているようだ。四度目ともなれば、だいぶこの展開にもなれてきたな。


 ダズーだけが一人驚いているようだが、破邪の剣(はっつぁん)奇御魂の盾(くまさん)の例があるから、すぐに落ち着いたようだ。

 

『良くぞ百獣魔王を倒してくれました。世界の源の一つたる私の力が吸い取られ、世界は危機に瀕していました。土の力を宿す、土の大輝石を解放してくれたあなた達の名前を教えてください』


 土の大輝石に問われて俺達は名乗っていく。


「俺はモンクのルイ!」

「吟遊詩人のエリーです」

聖騎士(ホーリーナイト)イーリアス」

「シーラでっす!」

「ミーニャですにゃ」

 

「ダズーです」

「アルファです」 


「ぷぇ!」

「ぴぇ〜!」


「チョコザのチョコと神鳥のザックね」


『ルイ、エリー、イーリアス、シーラ、ミーニャ、ダズー、アルファ、チョコ、ザック。改めて感謝をします。ありがとうございました』


『しかし世界の危機はまだ続いています。すでに何者かがこの世界の根源的な力を宿す、風、水、火、土の大輝石からかなりの根源の力を奪っていきました』


『今までに奪われた分量だけでも、新たに小さな星を創造できるほどのエネルギーです。そのエネルギーを再びこの世界に循環させなければ、いずれ徐々にこの世界は崩壊していくでしょう』


『風水火土の大輝石の交点に、闇に汚染された大輝石の力の波動を感じます。光の戦士しか扱えない四神の胸当てを四つ集め、その力を結合してください。力ある鍛冶師ならばそれが可能でしょう。それがあれば闇に汚染された大輝石の力の元へも行ける事でしょう』


『大輝石の力を取り込んだ敵は強大です。神代の民が強力すぎて扱いに困り、封印した武器がはるか海の彼方にあります。四神の胸当てが封印城ワイダーンの鍵となって中に入れるはずです。封印武器も用いて大輝石の力を取り戻していただきたいのです』


『光の戦士達よ。どうか世界を救ってください。まだ余力が少ない為わずかですが、土の大輝石の力をあなた達に分け与えます』


 力強い大地の鼓動を感じさせるような、黄色い輝きが土の大輝石から発せられた。 


『協力と繁栄の加護です。この力も使って、どうか世界を崩壊から救ってください』


『この後は地下神殿に守護結界をはり、力の回復をはかります。光の戦士の道行きに幸あらん事を』


 光がやみ、土の大輝石からの声も聴こえなくなった。どうやら話は終わったようだ。




「終わったのかな?」


 おそるおそるダズーが俺達に確認してくる。


「今までと同じだとしたら終わりだね」


 俺の言葉を聞くと、ダズーはアルファの両手をとってへんてこな踊りを踊りだした。


「凄いやアルファ! 土の巫女様ってああいう事ができるんだね! 百獣魔王に使ったあの大魔法もとんでもなかったし、土の大輝石をあっという間に浄化してたアルファの姿は光輝いていてとっても綺麗だったよ!」 

 

「えへへ、そうかな? 私ほかの人と少し違うみたいだから、ダズーにへんな子だと思われたくないんだけど、平気かな?」


 ポッとしながら、おずおずとダズーにたずねるアルファ。


「ぜんぜん変じゃないよ! かっこよかったし、きれいだった!」


 あはははは、うふふふふ、と笑い合いながらくるくるとへんてこな踊りで回転するダズーとアルファ。


 あっ!


 二人そろって、つまづいてこけた!


 ダズーがとっさにアルファを抱きしめてかばい、二人でゴロゴロと床を転がると、また「「あはははは」」と抱きしめ合ったまま笑い出すアルファとダズー。


 楽しそうだね。

 仲良きことは美しきかな。


『おっふ』


 ……この声はくまさんか?

 そういえば()()にいたんだな。

 

 気を付けないと、声が漏れてるぞ!

 

  

 シーラも二人を見て楽しそうに笑い、年下組につられて土の大輝石の解放を大喜びして俺たちもみんなで笑った。


 大魔王の脅威が残っていて、世界がピンチなのは相変わらずだけど、その事は前からわかっていた事だ。


 ついに四つの大輝石の解放に成功したんだ!

 今はその事をみんなで喜ぼう!


 エリーが嬉しそうに俺に抱きついてきたので、俺もダズーに負けじとエリーを抱きしめた。その後パーティーのみんなとも抱き合って、お互いの健闘を称え合う。

 

 今夜は豪勢に宴会(パーティー)だな!

 

  


 俺達が土の神殿から外に出ると、神殿全体が結界に包まれたのがわかった。


 これで土の大輝石は安泰かな。


 


『ゴゴゴゴゴ』

 

『まさか百獣魔王までが倒されるとは……しかしすでに大輝石のエネルギーは十分にたまっておる、我が深淵から現世に戻れるまで、後ほんの少し調整すれば良いだけだ。ファファファ』


 ……というデスジード城の大魔王視点のムービーが、ゲームだとここで流れるんだよな。


 全ての大輝石の交点にあるデスジード城を、わかりやすく地図上でデスジード城の位置にスポットを当ててココですよ! って誘導してくれるのだ。


 焦らずに全ての準備を整えてからじゃなきゃ、デスジード城には行かないけどね。


 しかし何が起こるかわからないので、できるだけ急ぐとしよう。

 

 まずは浮遊大陸へ戻って飛空艇ミューズ号に合流して、それからドワーフ王国で「ラリホー」しないと!


 



 

本日より最終章の開幕です!

最終章もよろしくお願いいたしますm(_ _)m


現在カクヨム様にて最終章を先行して投稿しております。

https://kakuyomu.jp/works/16818093077952549761


早く続きを読みたい!という読者様がいらっしゃいましたら、是非ともご訪問ください。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「ルイ達はこの後一体どうなるのっ……!?」


と思っていただけましたら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

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