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美少女モンクにTS転生した俺はとにかく殴る!たまに蹴る!〜底辺の脳筋ジョブと言われたが筋肉を極め知識チートで無双する〜  作者: 大木げん
第四部 美少女モンクと大魔王

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第140話 百獣魔王ディラグノス

 密林エリアを抜けた先は、土の大輝石の神殿前の大広場だった。


 広場では死天王最強の漢、百獣魔王ディラグノスが妖魔の斧を逆さにして地面についたまま、仁王立ちして待ちかまえていた。

 

 左右に控えるのはトリケラトプスと先代王の子孫のアロサウルスだ。三名共に獣人モードで人型をしている。三名共に巨漢だ。


「グゥワァッハッハッハッ! よく来たな光の戦士よ! まさか本当にクラーゲンやソージーンを倒し、俺の元までたどり着けるとは思っていなかったぞ! こんなに愉快なことは久方ぶりだ!」


 覇気あふれる百獣魔王ディラグノスが、全身から黄色いオーラをたぎらせ強者ムーブをしてくる。


「トリケイラとアウルスは手を出すなよ、俺の獲物だ! さあ、俺と死合おうではないか。一対一が望ましいが、お前達人間はひ弱だからな。何人か同時にでも構わんし、なんなら全員でも良いぞ?」


 真の強者の放つ威圧は半端ではない。常人では、その声を聞いただけで震えて気絶するほどの力がある。


 全員でも良いと百獣魔王ディラグノスは言うが、本当に全員で戦うと百獣魔王が劣勢になった時に、王を殺させまいと途中でトリケイラとアウルスが独断でバックアタックを仕掛けてくるから厄介になってしまう。


「俺が相手だ! アルファとダズーが支援者として共に戦う」


「ん? 決闘者一人に支援者二人とは感心するが、本当に良いのか? 俺は本当に全員が相手でも良いのだが?」


「いや、この三人で良い。さあ、勝負だ!」


「グゥワァッハッハッハッ! その意気やよし! では楽しもうぞ!」


 ティラノサウルスがベースの獣人である百獣魔王は、百獣魔王の名の通り体内にあらゆる恐竜型モンスターの遺伝子を持っていて、全てを自在に操ることができる。


 空も飛べるし、水の中も自由自在だ。更に全ての通常攻撃が防御無視であり、百獣魔王自身は激カタな防御力まで備えている。さすがに極熱魔王ソージーンのツーヘッドドラゴンモードほど一撃は重くないが、その一撃はソージーンに次ぐ威力で即死級だ。


 そして百獣魔王の全身から漂っている黄色いオーラこそ、土の大輝石の加護であり、常時HPが回復している証拠だ。これを断たなければ絶対に勝ち目はない。


 その為のアルファとダズーだ。


 アルファは戦闘開始と同時に加護をぶち破る為のとても長い詠唱に入ってもらい、ダズーには俺の回復と奇御魂の盾(くまさん)による絶壁愛(バリア)で活躍してもらう。

 

 実際には百獣魔王と相対する直前に、エリーにあらゆるバフを重ね掛けしてもらっているから4対1みたいなものだが、百獣魔王本人が何人でも良いと言っているのだから構うまい。 


「いくぞ!」


「『魂力強奪(ソウルスティール)!」

 

「グフッ! やるではないか!」


 ダズーがくまさんから放った、立っていられないほどの痛みをともなう魂力強奪(ソウルスティール)を受けても平然としているなんて、やはり死天王最強は格が違うか!?


絶壁愛(バリア)!」


 よし! これで詠唱に入っているアルファとダズーの守りは完璧だ!


「アルファ! ダズー! 後は頼むぞ!」


 防御の心配がなくなった二人に一声かけると、俺は猛然とディラグノスに突進する!


 ゆうぜんと待ち構えるディラグノス!


「おぉラァ!」


 ドドドドッ!

 

 オーラパンチによる4連撃だ!


 全てディラグノスの土手っ腹に叩き込んだぞ!


「うむ! 痛い! グゥワァッハッハッハッ! 楽しくなってきたではないか!」


 俺のオーラパンチは効いたのか、効いていないのか……外からは分からないまま、土の大輝石の加護の力で俺のパンチの跡がみるみる消えていく。


 これは……思った以上に厄介だな。


「そうかそうか、お前はモンクか、ならばこちらも素手で相手をしよう」


 そう言って放たれたディラグノスのパンチは、俺の心臓を狙って豪速で襲ってくる!


「うおぉ!」


 ドガッ!


 全力のまわし受けでもとんでもないダメージをくらってしまった。エリーのバフが効いていなかったらやばかったな。


 すかさず、ダズーから魔弾銃によるヒールザムが飛んでくる!


 ちゃんと受けることができればディラグノスの防御無視攻撃は二発は耐えられるみたいだ! ダズーからの回復を頼りに、敵の手数を抑えるためにもディラグノスにはり付いて、がんがん攻めるしかない!


 攻撃は最大の防御なり!


「オラオラオラオラぁぁぁぁ!」

 

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