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美少女モンクにTS転生した俺はとにかく殴る!たまに蹴る!〜底辺の脳筋ジョブと言われたが筋肉を極め知識チートで無双する〜  作者: 大木げん
第四部 美少女モンクと大魔王

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第138話 襲い来る恐竜たち

 襲いくる恐竜型モンスター、ヴェロキラプトルの群れから逃げ切ったかと思うと、すぐさまデイノニクスの群れに囲まれた。こいつらはフィールドにあふれるザコ敵なので、一匹一匹は大したことがない。


 俺達のように、第二職業をレベル90まで育てているようなパーティーにとっては、誰かが全体攻撃を一つを使えばワンパンで終わらせる事ができる。


 しかもザコ敵のくせに経験値が高いので、凄くおいしいザコ敵とも言える。欲に負けて大量に狩りをする人もいるんだとか。俺達は、そんな誘惑をふりきって、ひたすら『とんずら』で逃げまくりビーダッシュで広大なマップを進んでいく。


 このエリアは天井が低いので、ザックで空を飛ぶ移動方法は使えない。俺、イーリアス、シーラ、ミーニャがザックに乗り、エリー、アルファ、ダズーの三人がチョコに乗って、ビーダッシュの効果に包まれながら、爆速でひた走る。


 それでも前方から次々に襲いくるモンスターとのエンカウント率は高い。ロストワールドのモンスターには俺達がご馳走に見えるのだろう。

 

 チョコザで丸一日走ってようやく最初の草原エリアを抜け出せた。最後に待ち構えるエリアボスはスピノサウルスだ。


 背中には船の帆のようなヒレをもち、ワニのような口と、獲物を一度捕まえたら逃がさない真っ直ぐな鋭い歯で強力な噛みつき攻撃で襲ってくる。更に極大風・水魔法に特殊スキルも使ってくるので、かなり手強い。


 そしてエリアボス戦からは逃げられないので、倒すしかない。


 だが、ここで活躍するのがティボーン先生だ!


 スピノサウルスは、何回かに一度の確率で『鼻息』が効くのでティボーン先生の鼻息でふっ飛ばして、『配下のうらみ』は最小限でクリアさせてもらおうかな。


「シーラ頼む!」

「うん! せんせぇ、おねげぇしやす! ティボーン先生召喚!」

 

 フゥ〜ン! フゥ〜ン!


 よし! 効いた!


 ひたすら防御に徹しつつ、三度目のティボーン先生の召喚で、スピノサウルスは風のエフェクトを残しつつ、はるか彼方へと飛んでいった!


 さすがはティボーン先生の鼻息だ。敵に回すと恐ろしいが、味方にすると頼もしい。

 

 エリアボスがいなくなった後のこの場所は、ゲームでいえばセーフゾーンとなるので、チョコとザックの目くらましの結界魔法チョコリュージョンも重ね掛けしてもらい、念の為に交代で睡眠をとる事にした。

 



 続いてやって来たのは地底湖エリアだった。


 ジャイアントタートルの甲羅から造った潜水艇ロシナンテ号をインベントリから取り出した。飛空艇技師シュドウと機工士ダズーにより、水中戦闘もこなせるようになったロシナンテ号へと皆で乗り込む。


 ビキニアーマー、スクール水着、アブナイ&イケナイ水着、さらし&ふんどし、スクール水着ボーイズ版にそれぞれ着替えて、適応桃を食べると準備完了だ。俺だけは腕輪だけどね。


 操縦士は、こういった事が得意なダズー。よろしく頼むよ。


「潜航開始!」


 ルイ艦長となった俺の掛け声で、潜水艇は地底湖を前進しつつ、潜航していく。


「わぁ!」

「すごーい!」

「きれいだね!」


 地底湖の透明度は素晴らしく高く、発光微生物のおかげでかなり明るい。色とりどりの大小さまざまな魚達に水生生物、水草と表情豊かな地底湖は幻想的で美しかった。

 

 しかし、そんな中でも恐竜型モンスターは遠慮なく襲ってくる!

 

 プレシオサウルスの群れにイクチオサウルスが二体混じっての襲撃だ!


 水中戦闘でも、できるだけ敵を倒さないようにしなければならない。


「誘導魚雷発射よぉーい!」


「アイアイサー!」


 ブクブクブク……


 ロシナンテ号が泡に包まれて敵の目から隠されていく……

 

「発射!!」


 ポチッとな。


 バシュゥー!


 射出されたマグロ擬似餌(ぎじえ)型誘導魚雷がモンスターの周りを一まわりして、アピールした後、モンスターを連れてどこか遠くへ泳ぎ去って行った。 


 今度はショニサウルスとフタバサウルスが襲ってきた!


 誘導魚雷に引っかからずに残ったフタバサウルスには、シーラが青魔法『落とし子ダンス』でフタバサウルスの動きを止める!


 この隙に逃げ切れなければ、倒さなければならなくなる!


「全速前進!」


「アイアイサー!」


 魔導エンジンが全開でうなり、急速に推進する!


 ゴォー!


 よし!

 なんとか逃げ切ったな!




 地底湖エリアを最後まで進むと、エリアボスの恐竜型モンスター、モササウルスとの対戦だ。


 モササウルスは、どっしりとした大きな身体だけでなく、強靭な顎をもっていて攻撃力が高い。そして大きな身体をしているくせに動きが速い! 四本の大きなヒレで力強く水をかき分けて高速で泳いでいた。


 試しに発射した誘導魚雷には見向きもせずに、獰猛な目でこちらをにらんでいる。他にも色々やってみたが全て効果が無かった。


 さすがにこれは戦闘しなければ無理か!?


 ダズーに運転を頼み、俺とイーリアス、シーラ、ミーニャで潜水艇外に出て戦う。エリーとアルファは潜水艇内から支援だ。


 適応桃の影響で、水中でも陸地に近い動きができるのはありがたい。さすがにまったく同じとはいかないが、高ステータスの俺達の連携攻撃により地底湖のエリアボス、モササウルスは倒れ、エフェクトの光となって消えていった。



 

 地底湖から浮上した俺達が次にやって来たのは、岩場エリアだった。


 ここは上空にかなり高さがあるので、不死鳥(フェニックス)ザックに乗っての移動ができる。

 

 ザックの行く手をはばむように恐竜型モンスターのプテラノドンとディモルフォドンが襲ってきた!


 スピードをあげるザックの頭を押さえるように、大群で次々に襲いかかってくる!


 かなり高度な連携攻撃だ!


 逃げ切れない!?


 ここは最強装備の一角でもある新武器『聖竜のひげ』の出番だな!


「シーラ、聖竜のひげだ!」

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