表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少女モンクにTS転生した俺はとにかく殴る!たまに蹴る!〜底辺の脳筋ジョブと言われたが筋肉を極め知識チートで無双する〜  作者: 大木げん
第四部 美少女モンクと大魔王

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

166/197

第137話 ロストワールド

 ピラミッドでの目的を果たしたのち、オアシズ女王にクエスト完了の報告をし、黄金の仮面を渡すとクエストの報酬として大金とドラゴン王孵(オーブ)の七番をいただいた。


 黄金の仮面のおかげで我がパーティーはうはうはだな。お世話になりました。オーブは早速シーラが使用し、ステータス精神が150上がった。


 竜騎士ケインと約束したドラゴンオーブの六番とワイバーンの槍をいつでも交換できるように、そしてそろそろ聖竜装備が出来上がっている頃合いなので、ドワーフ王国『ホーリラ』へと向かった。


 ホーリラへは飛空艇では行けないので、待っている間に飛空艇技師のシュドウに、ジャイアントタートルの甲羅から造った潜水艇ロシナンテ号のバージョンアップをお願いしたら、機工士ダズーものりのりで改造を手伝ってくれることになった。


 ダズーは帝国のオーパーツ兵器に詳しいしパーツも、たくさん持っているので、二人のおかげでロシナンテ号は水中戦闘もこなせる立派な潜水艇へと生まれ変わる事だろう。


 ホーリラでは頼んであった聖竜装備の内、手始めに取り組んだという『聖竜のひげ』が最高の(むち)として完成していた。 


 聖竜素材の加工のコツがつかめたとの事で、残りの聖竜装備はもっと早く造れるそうだ。大魔王打倒は急ぎの旅なのでとてもありがたい。追加でワイバーンキングのくちばしを鍛えての、最高の槍の製作をお願いした。


 ワイバーンの槍は一日でできるそうなので、聖竜装備や槍の諸々の諸費用と共に、立ち寄った世界各地で仕入れてきた酒をドワーフへの報酬として支払うと、またまたラリホー祭りとなってしまった。


 祭りの最後には、引き締まりながらも盛り上がったドワーフ美女達と、ワイン風呂につかりながらバインバインしてとても楽しかった。

 

 飛空艇ミューズ号に戻ってみると、ロシナンテ号は換装を終え見事にパワーアップしていた。これならばロストワールドの地底湖エリアで大活躍してくれるだろう。


 アラーユ大陸の北岸までミューズ号で移動した後、カサンドラと飛空艇技師シュドウ達クルーには、モロダジャナ王国のドックへと一度帰って休養を取ってもらうことにした。


 俺、エリー、イーリアス、シーラ、ミーニャ、チョコのいつものパーティーメンバーにプラスして、アルファとダズーで不死鳥(フェニックス)ザックの背に乗り、土の大輝石のあるロストワールドをめざす。



 

 ロストワールドは浮遊大陸ズイーブドの真南にある。大陸と呼ぶには小さく、島と呼ぶには大きな絶海の孤島がロストワールドだ。全周が高山に囲われており、高山を越えれば見渡す限りの砂漠地帯だ。砂漠にはお宝をドロップする凶暴なモンスターが徘徊している。


 その砂漠のど真ん中に、地底世界ロストワールドへの入り口となる大きな穴があいている。この『ギャガの大穴』をくだっていくと地底世界の始まりだ。


 地上の砂漠も含めて、ロストワールドにいるのは前世でいうところの恐竜型モンスターであり、街の住人も恐竜人だ。


 そして、ロストワールドのあらゆる生き物は、百獣魔王ディラグノスに支配されている。街の住人は俺達に敵対的ではなく友好的に接してくれるが、ナワバリの主である百獣魔王がもしも俺達を殺せ、と命じたならば大挙して押し寄せて来るだろう。


 百獣魔王ディラグノスは、強敵は自ら叩き潰すスタイルのプライドの高い(おとこ)だから、そういう事にはならないだろうが、念の為に情報収集が終わりここでしか買えない買い物を終えたら、すぐに最深部を目指して進んで行くことにした。


 土の大輝石のあるこのロストワールドは、ゲームの『全ファンサシリーズ』の中でも屈指の広大なマップをしているので、かなりの長丁場になるだろう。


 そして一番気を付けなければいけないのが、このロストワールドではボス戦以外は、可能な限り絶対に戦ってはいけないということだ。


 百獣魔王ディラグノスは、自分の配下のナワバリ内のモンスターを傷付けられると、一匹一匹自動でカウントされていって、対戦時に『配下のうらみ』という必殺技を使ってくるのだ。


 これが物凄く強力で、数によって増減するのだが、一定数を越えてしまうと、カンストダメージである9999の()()攻撃をくらってしまう。


 防御無視の固定ダメージ型の攻撃なので、カチモンの俺であろうと問答無用で9999のダメージを受けて死んでしまう。


 ロストワールドの地底世界に入った最初の街で住人が教えてくれる情報なのだが、残念ながら地上部分でモンスターを狩りまくった後にセーブしてしまったプレイヤーは、泣きを見る事になる。というよりも、一定数を越えてしまっていたらジ・エンドだ。


 百獣魔王に必ず殺されてしまうので、ここまで来て最初からやり直し……。


 現実となってしまった世界で、俺達はそうならない為の準備をしてきたから大丈夫だろうが、情報が出回っていなかった初回版の運の悪いプレーヤー達は実にかわいそうだよなぁ。同情するよ。


 俺達はビーダッシュと、とんずらで逃げまくり、逃げられない敵は○○でふっ飛ばして、『配下のうらみ』は最小限でクリアさせてもらおうかな。 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ