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美少女モンクにTS転生した俺はとにかく殴る!たまに蹴る!〜底辺の脳筋ジョブと言われたが筋肉を極め知識チートで無双する〜  作者: 大木げん
第四部 美少女モンクと大魔王

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第122話 オンカ遺跡

 チャイナドレスEV(エボリューション)をシロー爺さんから手に入れた俺は、防御無視攻撃さえ防ぐ事のできる、さらなるカチモンとなった。


 今はまだその効果は『防御無視攻撃のダメージ一割減』だが、強敵との闘いで防御無視攻撃を受ければ受ける程、減少割合が増えていくのだから完成形が楽しみだ。


『カチモン』の進化祝いということで、シロー爺さんの家で俺達が持ち込んだ手料理を並べてホームパーティーをしたら、シロー爺さんはたいそう喜んでくれた。


 食事をしながら今までの冒険の話をしつつ、まだ残っているアダマンタイト繊維で、今後エリーとミーニャの最強防具を手に入れたらそちらも強化してもらう事を頼んでおいた。


 シロー爺さんは快く引き受けてくれたので、その時がくるのが楽しみだ。一晩泊めてもらって、翌日の朝からまた次の冒険の旅に出る。


「また元気な顔を見せに来ておくれ。用事が無くとも、いつでも来てくれていいんじゃぞ」


 ありがたい言葉と共に、俺達を送り出してくれたシロー爺さん。また訪れる事を約束して、不死鳥(フェニックス)モードに変化したザックに乗って飛び立ったら、ものすごく驚いていたのがなんだかおかしかった。




 飛空艇ミューズ号に戻った俺達は、浮遊大陸の真南に針路をとる。 


「次はどこに行くの?」


「空島にある『オンカ遺跡』っていう所に向かっているんだよ。オンカ遺跡の最奥部で土の大輝石を解放するのに、なくてはならない魔法を手に入れるんだ」


 エリーが聞いてきたので答えて言った。


「正確にはその魔法を使う事のできる、魔法使いを仲間にするんだけどね」


「へー、どういう人なの?」


「今は滅びて存在しない(いにしえ)のオンカ帝国の末裔で、時魔道士の女の子。12〜13歳位かな? たぶんそろそろ最奥部まで行けるようになっているはずなんだ」 


「また女の子か……」


 なぜかエリーがジト目で俺の事を見ている。


「水の勇者ケオルグとか雪だるま君みたいに、一時的に仲間になってくれる人なんだよ。パーティーメンバーに加えてずっと一緒に戦うわけじゃないよ!?」


「ほんとに〜?」

 

 エリーのジト目がなんだか怖いので、あわててゲーム知識による土の大輝石攻略の為であることを説明する俺。


 おかしいな。やましい事など何もないのになぜか悪い事をしている様な気分になってしまう。


 嫉妬か? やきもちか? ジェラってんのか?


「ほんとだって!」


 あれこれと説明して言えば言うほどどツボにハマりそうなので、この話題は終わりにしておこう。 


 ……その女の子本人は、争う事が嫌いだから土の大輝石編が終わったらパーティーから離脱するんだけど、ゲームから現実になったこの世界では俺達についてきたりしないよね?? まさかね……




 飛空艇ミューズ号で南へ進むと、浮遊大陸のように土の大輝石の力で浮遊石を内包して空高くに浮かんでいる空島に到着した。


 このまま上陸しようかと思ったが、空島には先客がいたようだ。


 勇者パーティーのグローリー号でもない、別の飛空艇が空島に停泊していた。ジョアーク帝国の国旗のマークが付いているので、ジョアーク帝国の奴らに違いないだろう。


 万が一に備えて飛空艇ミューズ号は別の空域に避難してもらい、ザックに乗って俺、エリー、イーリアス、シーラ、ミーニャのいつもの俺達パーティーだけで空島『ラミューダ島』に上陸した。


 ジョアーク帝国の飛空艇には誰もいなかったので、これ幸いと、飛空艇の舵を壊しておいた。


 最奥部に行くのが遅れて手遅れになるとまずいので、その後は超特急で『オンカ遺跡』ダンジョンを進んで行く。


 どうせこのダンジョンの宝箱は先客に荒らされて空っぽなので、宝箱も無視してミーニャのシーフスキル『ビーダッシュ』で最速で最奥を目指す!


 途中に現れる敵、『ロボット警備兵』からも『とんずら』できる時は、可能な限り逃げて最速を目指す。


 元々ダンジョンのルートは頭に入っているので迷いなく奥へ奥へと突き進み、ついに最奥の間の扉の前までたどり着いた。


 ガチャ!


 扉が中から急に開いた!


「誰か助けてぇ!」


「はっはっはっ、どこに行こうというのかね」

  


  


 

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