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美少女モンクにTS転生した俺はとにかく殴る!たまに蹴る!〜底辺の脳筋ジョブと言われたが筋肉を極め知識チートで無双する〜  作者: 大木げん
第四部 美少女モンクと大魔王

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閑話 勇者の帰還・・・その2

 勇者パーティーは勇者復活の望みをかけて、魂が傷付いて眠り続ける勇者アイスを復活させる為に、寝たきりのアイスを連れて竜伝山の山頂へ向かった。そして、もめ事のタネを引っさげて、見事に勇者アイスは復活した。


 勇者パーティーの騎士(ナイト)ゴライア、黒魔道士ローザ、青魔道士ステラ、ステラの従魔の赤チョコザのアグニ、青チョコザのアクゥ、そして行きはチョコザの背中の荷物となっていた勇者アイスは、竜伝山の強力なモンスターを駆逐してレベルを上げつつ下山した。


 ふと振り返ると、不思議な事に、竜伝山への山頂へと至る道はかき消えてしまっていた。なにか特別な力がはたらいていたようだ。


 

  

 ビーギン村でルイ達と過ごした時より大きくレベルアップを果たした勇者パーティー。

 

 勇者  ∶アイス ∶レベル63→63→71

 ナイト ∶ゴライア∶レベル71→94→99

 黒魔道士∶ローザ ∶レベル70→94→99

 青魔道士∶ステラ ∶レベル40→72→79 


 レベルがカンストしたので次なる目的地として、ルイに教わったマーダ神殿へと向かい、ゴライアはルーンナイトへ、ローザは賢者へと無事に転職(ジョブチェンジ)する事ができた。


 マーダ神殿では、興奮したゴライアと勇者アイスとルイやエリー達聖女パーティーとの間にすったもんだがあったのだが、それはまた別のお話である。


 ゴライアとローザは転職に伴いレベル1になってしまったが、ルイに教わったメタルジェリーの発生スポットで、ゴライアの新スキル『ルーンの一撃』でクリティカルヒットを量産して効率的にレベルをあげることができた。


 レベルダウン後のレベル上げも順調に進んだ勇者パーティーは、さらなるレベル上げと召喚魔法が使えるようになったローザの為に、ルイに教わった召喚獣を仲間にする旅に出た。


 雪に閉ざされたスノーランドの『吹雪の洞窟』ダンジョンで『吹雪の女王ジーヴァ』を、灼熱の島の『溶岩流の沼』ダンジョンで『火炎魔人イフリード』を味方につけた。


 そして今回攻略した『揺れる大地』ダンジョンで『土震(どしん)ダイタン』を打ち破り、強力な召喚獣を味方に付けることに成功した。


「召喚獣集めも順調に進んでいるし、外の世界も案外楽勝だな。そろそろ俺の禁欲生活を解禁しても良いんじゃないだろうか」


「ちょっと勇者君、一番大事な情報集めをしていないで、ルイさんからもらった情報を頼りに、私達の強化の旅をしているというのに何を言っているのよ。それがわかってないから『勇者の聖気』のたまりが遅いのよ。精神と密接にかかわっているんだから心をもっと鍛えなさい」


 欲求不満の勇者アイスの願いは、すぐに指導者である青魔道士ステラに却下された。


「はいはい、わかりましたよ」


 一旦は大人しく引き下がった勇者アイスであったが、最近のステラの行動パターンを分析して、夜に一時間、睡眠時間を削ってゴライアと秘密特訓(スキル磨き)をしている事を割り出している。


 ならば自分もと、その時間に秘密特訓(えろ)をするべきだと考えていた勇者アイスはついに実行に移した。


 ステラがいなくなった宿で、ローザとステラの相部屋にローザ公認で忍び込むと、二人は早速盛りあがった。夜這いである。


 熱いベーゼを交わすと、二人は見つめ合いお互いの服のボタンに手をかけた。


「あっ、勇者様」


 ローザからもれる震える声。


  


「な〜に〜を〜やっているのかな?」


 はっと振り返る勇者アイス。


 そこにはいつの間にかステラがいた。


 鬼の形相である。


「な、なぜここに……」


「なんか怪しいと思ってアグニに気配遮断を使ってもらって部屋の外で見張ってもらっていたのよ。そんなに元気が有り余っているのなら、勇者君、あなたも私が更に秘密特訓(おしおき)で鍛えてあげる」


 勇者アイスの首根っこを掴んでズルズルと外へ引きずって行くステラ。


 広場に出るとステラはムチを駆使して、怒濤の勢いで勇者アイスを攻め立てる。怒り心頭のステラは最初から『青魔の仮面』を取り出し装備済みである。


『青魔の仮面』とは青魔道士の力と魔獣使いの力がアップする、目元だけを隠すタイプの伝説級のアクセサリーである。


 ズバババババシッ!


 ムチが乱れ飛ぶ!

 

「なにを自分たちだけイチャつこうとしてんのよ! ふざけんじゃないわよ!」


 ズバババババシッ!


 ちょっぴり私情も混じっているが、世界の為に自分の睡眠不足をおしてまで仲間たちの強化に努めているステラの怒りは容赦がなかった。

 

「アハ! あーハッハッハッハ!」


 だんだんとステラのボルテージも上がっていった!

 

 ズバババババシッ!

 

 勇者アイスへと全方位から縦横無尽にムチがとぶ!! ひたすら耐える勇者アイス! 

 

「よしっ! 今日はここまで!」


 はぁはぁと荒い息を吐き、ステラの顔が紅潮している。こちらはこちらで満足したようである。

  

「次にやったらこんなもんじゃ済まないわよ」


 はぁはぁと荒い息を吐き、疲労によりその場に立ち尽くす勇者アイスに、ステラが回復魔法をかけてあげた。


 その回復魔法は勇者アイスの身体にとても心地良いものだった。


 秘密特訓、俺も毎日やろうかな。


 そう思う勇者アイスの明日はどっちだ。

 


 アイス  ∶勇者 ∶レベル71→71→74

 ゴライア ∶ナイト→ルーンナイト

      :レベル99→ 1→41

 ローザ  ∶黒魔道士→賢者 

      :レベル99→ 1→41

 ステラ ∶青魔道士∶レベル79→79→81

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「勇者アイスはこの後一体どうなるのっ……!?」


と思っていただけましたら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

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