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沈む寺

出されたお題は「沈む寺」です。


挿絵(By みてみん)

日本各地で寺が沈むという事件が起きていた。

国宝の寺も沈んでしまい、政府は原因究明委員会を設置した。

地盤調査がなされたが、沈んだ寺の地盤は強固だと証明された。

建築基準も確認したが問題はなく、原因は全くわからない。

歴史を遡って糸口を見つけようとしたが、残念ながら同様の事象はなかった。が、沈んだ寺に共通点が見つかった。高利貸しや一揆勢の殺傷をしたという史実だ。

そんなことがわかったところで寺が沈む事実とは関係がない。委員会は頭を抱えた。

現地調査をしてきた者が愚痴った。


「腐った性根の寺っていうのは今も変わらずで。どの寺も僧侶の権力争いやお布施の使い込みがひどく、檀家たちは罰が当たったと言ってます」


罰で済ませられたら苦労はせんと委員会が溜息に包まれたとき、別の現地調査員が新発見だ!と息を切らせてやってきた。


「どの寺の屋根にも変な細い紐が一本ついてました! 途中でちぎれた痕跡があって。紐の成分を調べたところ、蜘蛛の糸でできていて……」




課題である410字前後にようやく到達です!

でも410って改めて少ないですね(;^_^A




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もしよかったら覗いてみてください♪

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― 新着の感想 ―
お釈迦様ですら救えない程に罪深いお寺というのは、何とも闇が深いですね。 そんな罪深いお寺は、明治期の廃仏毀釈のタイミングで滅んでおいた方が被害者も少なく済んで良かったのかも知れません。 もっとも、そう…
 罪の重さに耐えかねて、お釈迦様が天から垂らしてくれた糸が切れてしまったのかな~と思いました。  天界でお釈迦様と蜘蛛が顔を見合わせて、溜息をついていそうな……。  興味深くて、考えさせられるお話で…
読後しばらく考えていて……。 糸だとしたら呆れられて切られたのかな? とか、「性根が腐ってる」にかかるとしたらその通りに腐ったのかな?とか。 沈みきらないでバナーのように傾いたのなら、まだ救いはあるの…
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