雪和尚
人間がこんな廃寺に何の用よ? え、推し活で雪和尚に会いに来た? は~、令和だねえ、あいつもすっかり有名妖怪だ。あいつは……相変わらずだよ。悪いけど今はいない。その、昨夜から出かけてて、ま、まだ帰らないのさ。あたし? 雪女だよ。あいつの女房さ。
何を隠そうあいつを雪和尚にしたのはあたしさ。都で評判の色男が出家して山寺にいるっていうから、吹雪の晩に行ってみたら、寒さ故か事切れてて。このあたしが震えるほどイイ男だったから、息をかけて妖怪の生を与えて、妖艶な雪和尚にしてやったのさ。
「お雪は私の運命の人だ」って。ウフフ、も~そうなったら、そうなるしかないでしょ?
あんたも知っての通り、俗世では光る君なんて呼ばれた男だ。暫くして、よく出かけるなと思って尾けたら、雪の女王とヨロシクやってたのよ!
その後反省したのか、「彼女とは別れた。やはり私が一番愛している女はお雪だよ」と耳元で囁かれちゃったら……ねえ。
けど最近、ジェンダーフリーってやつ? あたしに復縁を迫っていた雪男とあいつが、なんとできちゃって……。
でもやっぱりあいつとは夫婦でいたい。
え、わだかまり? そりゃあるけど、仕方ないよ。
なにしろあたしら、溶けたら困るから。
今回は落語風の言葉オチでした(#^^#)
光源氏推しの方すんませ~ん(;^ω^)
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