財閥総帥の曾孫
菊池財閥総帥のたった1人の曾孫は絶世の美男子。
美男美女揃いの菊池財閥の血を引く者たちの中でもずば抜けたイケメンだった。
だから総帥の曾孫はその絶世の美男子の顔で、中学1年生の頃から女の子とイチャコライチャコラと遊びまくる。
イチャコライチャコラを始めてから10ヵ月を過ぎた頃から殆ど毎日、可愛い顔の男の子や女の子の赤ん坊を抱いた女性が菊池財閥総帥の屋敷を訪ねてくるようになった。
女性たちの目的は全員同じで、菊池財閥総帥の曾孫の子供を生んだ私が財閥総帥の座を継ぐであろう曾孫の妻に相応しいというもの。
だがイチャコライチャコラのやり過ぎで殆ど毎日、可愛い赤ん坊を抱いた女性が菊池財閥の屋敷を訪ねてくると分かると、赤ん坊を菊池財閥総帥の曾孫に押し付け純血を奪った代償……ウン千万円を受け取り、今後一切菊池財閥総帥の曾孫と関わりを持たないという1筆を書いて菊池財閥の屋敷を後にする。
此の事態に激怒した菊池財閥総帥は次代の総帥に、自分と総帥の座を争った弟の曾孫で財閥の系列会社の財政を立て直した男を内定した。
総帥の1人息子が総帥の孫を1人しか作らなかったのも、孫が曾孫を1人しか作らなかったのも、総帥と総帥の弟が骨肉の争いを起こした事による。
何方も菊池財閥総帥の座を継ぐのに相応しい能力の持ち主だった為、菊池財閥が2つに割れるのではと思わせる程の争いになった。
それに終止符を打ったのは総帥と弟の父親で前総帥の決断。
ただ此の決断、口さがない奴等に言わせると顔で選んだのだとウワサされている。
確かに総帥の方が弟より若干イケメンだった。
此の骨肉の争いを間近に見た息子と孫は、此の二の舞いにならないようにと互いに子供を1人しか作らなかったのだ。
2人ともそのイケメンの顔でそれなりにイチャコライチャコラ遊びはした。
だが、2人とも曾孫と違い子供が出来ないように細心の注意を払って遊んでいたのだ。
そして総帥の曾孫は外国に拉致されるように連れ出されて、強制的に不妊手術を受けさせられる。
帰国した不妊手術を受けさせられた曾孫は中学校を卒業して直ぐに菊池財閥の末端の会社に強制的に就職させられ、500人近い子供たちを養う為に、総帥がつけた者に監視されて馬車馬の如く働かされているのだった。