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少年少女異世界創造録〜世界を創る彼らにヒカリを〜  作者: 赤い天使
第三章 自然の超越者
63/70

この木まじで魔力吸いすぎだろ

アルドside





この木めちゃくちゃ魔力吸うんだけど(((

え、?本当にこの魔力どこにいってんの?


普通ならどこかで吸うのをやめるはず。

だって膨大な魔力は行き場を無くした瞬間爆発するから。


そんでもって、植物とかに魔力をあげるときは

植物が成長するはずなのだが、この木は

成長するそぶりもない。


まさか、魔力水晶を何個も使うと思っていなかった。

これ以上やっても無意味だと判断した俺は

カエデさんに聞いてみることにした。




すると、衝撃の事実が発覚した。



この大樹は他の木と違って成長しないこと、

そして、貰った魔力は世界中の植物に行き渡り、

植物が大きく育ったりすること、

作物がとても美味しくなるという事を聞いた。


俺が魔力を与え続けていた一番の理由である

大樹の幹から黒いモヤが出ているのは、

舞の途中で襲撃者が来てしまったために

舞を踊り切ることができず、

邪気が払われなかっただけのこと。




それを全て聞いた俺は今までの苦労は

何だったのかと思ったが魔力をあげた分だけ

作物が美味しくなるというのを知って

どれだけ美味しくなるのか楽しみだなと思った。



そして、体力も回復したので舞を踊るそうだ。



ただ、舞のための衣装も鈴も

燃やされてしまってないとのこと。


なので、俺はクリエイトで鈴と衣装を作って渡した。

彼女たちはとても喜んでくれた。



衣装に着替え終わり、踊り子は

大樹を円で囲うようにしてたつ。


そして、舞が始まった。






彼女たちが鈴の付いた棒を

振るうたびに軽やかな鈴の音が響く。


衣装についた鈴が

チリン、と、音を奏でる。


彼女たちの舞は言葉ではとても

表現できないほどに綺麗で素晴らしかった。





舞が終盤に差し掛かった頃、

先程まで曇り空だった空が晴れてきた。


明るい光が差し込んで大樹の

周りにあった黒いモヤを取り除いていく。



そして、最後に鈴が




シャンッ





と鳴り響いたと同時に





あたり一面が眩しく光った。










次に目を開けると大樹の周りの

黒いモヤは全て取り除かれていて

大樹は青い葉をおおい茂らせていた。




「おー!!」



「これで戻りましたね!」



「わー」


と、気の抜けた声がした方向を見ると

サクラの幼児化が元に戻っていた。


無事に戻れたようでよかった。


そして、カエデさんが俺らに近づいて

頭を下げてこういった。


「皆様、本当にありがとうございました。」


「もしあなた方が助けてくださらなかったら

本当にどうなっていたことか。」


「私たちからのささやかなお礼ということで

わたしたちの国の作物をあなた方と交易します。」


「え、?」


リードサティス国の作物は出回りが少ないが

とても美味しいということで有名である。


まさか貿易をしてもらえることになるなんてな。


「ありがとうございます」


「いえいえ、助けてもらったのはこちらですから」


「そして、あなた方にはこれを渡しておきますね。」


これは一体、、、?


「これはこの国の入り口を示す地図と

万賢妖精がいなくても入れるパスポートです」


「そんな高価なものを僕らに、、?」


「ええ、命の恩人ですから」


「これくらいしないと

私たちが納得できません!!」


「これからもここリードサティス国を

よろしくお願いします」


「嗚呼、もちろん!」



そんなこんなでこの騒ぎは終結し

四カ国は平和になった、、、




わけがなかった。


 




俺らは万賢妖精殺害に関わった人や

国々を洗いざらい探し出すことにした。




そして、見つかった国が一つ。







____国。

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