ってことで復興させます
アルドside
「【リペア】」
俺がそういうと壊れた家屋の
破片達が宙に浮かんで元通りになる。
それを繰り返していくと荒れ果てていた街が
元の姿とかたちを取り戻していく。
そして、亡くなった人たちのお墓を作った。
造花を作り出して墓に供える。
大樹が元通りになったら本物の花を供えよう。
とりあえずはこれでいいかな。
ただ、寝る時には空間の中で寝るように言った。
何故ならまた襲ってくるかもしれないからだ。
ちなみに大樹を守るために
俺らは交代で見張りをすることになった。
少しカエデさんと話をしていたのだが、
襲ってきた奴らは万賢妖精ではなかったという。
するとおかしな点が浮かび上がる。
なぜなら、リードサティス国への入り口を
知っている、見つけられるのは万賢妖精だけのはず。
それなのにどうして万賢妖精でない奴らが
リードサティス国に入って来れたのだろうか。
そういえば、生き残った万賢妖精は
元々いた数の4分の1であった。
だいぶ、、死んでしまっていた。
俺がもう少し早くきていれば、、、
助かった人ももっといたかもしれないのに、、
「アルド、大丈夫か、、?」
そう言って聞いてくるのは翡翠。戦闘狂(((
この前、少し模擬戦をした時に仲良くなった。
「落ち込むなんてアルドらしくないな」
「、。助けられるはずの命が失われたからな。」
「、、、。それもそうか。」
「まあ、何かあったら頼ってね。
アルドとはまだまだ遊びたいから。」
、、、、。遊びたいって、、。
「お前の遊びたいは模擬戦だろ」
「あ、ばれた?」
この戦闘狂め(((
もはや戦闘のことしか考えてないだろこいつ。
だってライが言ってたし。
だが、翡翠と話したことにより
少しだけ、心が楽になった気がする。
「あ、そうだ。
今のうちに大樹に魔力あげなきゃ。」
そうだった。大切な事を忘れるとこだったな。
大樹に手を当てて、ゆっくりと魔力を流し込む。
「っ、、、。」
「結構きつい、ね、、。」
この大樹、どれくらいの魔力吸うんだろ。
俺も翡翠も、ここにいる人たちは
全員他の人と比べると魔力は格段に多い。
それなのに魔力が大量に持ってかれている気がする。
どれくらい減ったか確認するために
ステータスを開いてみた。すると、、、、
体力5000/5000
魔力42/測定不能
だいぶ減っているな、、、。
今までどれだけ魔法を使っても
ずっと測定不能のままだったのにな。
それぐらい大量の魔力をあげても
まだ全回復とまではいかないようで
今も少しずつ魔力が吸いとられていっている。
もしかすると、周りにいるだけで
どんどん魔力が吸い取られていくのだろう。
「、、アレを使うか。」
ゴソゴソ…
お、あったあった。
俺が取り出したのは魔力の結晶。
もともと俺は魔力が多くて
一日寝ればどれだけ使っても回復するので
大量に魔力が必要になったときのために
魔力を結晶化して保存しておいたのだ。
ちなみに魔力結晶は割ることで使用できる。
俺は魔力水晶を地面に叩きつけた。
パリンッ
と音がして水晶が割れた。
そして、水晶からでた赤いモヤが
俺の周りを一周して俺の中に入った。
もう一度ステータスを開く。すると
体力5000/5000
魔力測定不能/測定不能
と書いてあった。無事に魔力を回復させれたようだ。
ちなみに魔力水晶はまだまだあるので
気にせずにどんどん使っていこう。