新たな同盟国
アルドside
無事にレイの記憶が戻り、一件落着した。
そのため、俺はまたいつもどおりに書類をこなす。
いくつか同盟をくみたいという国があったが無視する。
この国もあの国も裏では奴隷を売っていたりと
悪い噂が絶えない国とは同盟なんて結びたくないしな。
そんなふうにこれも駄目、これも駄目、と選別していく。
そんななか、一つの手紙に目が止まった。
この手紙も俺等と同盟を結びたいというものだ。
だが、今までの国とは違い
このアイドラード王国は人外が国のトップという噂がある。
その噂が本当かはわからないがとりあえず面白そうだ。
(過去幾度も面白そうという理由で同盟結んだ馬鹿)
んー……………とりあえず同盟くみたいという意思表示だけは
手紙に書いてお繰り返しておくか。
何も返信しないのであれば
同盟を組む意思はなしと判断されるからな。
手紙を送りそこねて戦争になった件がいくつあったことか。
………………まあ全部潰したけど。
とりあえずはこれを送りつけるか。
「【テレポート:アイドラード王国総統室】」
シュンッと音がして手紙が跡形もなく消える。
それと同時にソラがタイミング良く入ってきた。
………………本当にいいタイミングだな。
「ソラ、すまないが会議室にみんなを集めてくれ。」
「、?りょーかいー。」
______________________________________________________
「で、どうしたんだ?アルド。」
「ああ、同盟組もうと思ってな。」
「「「「は?????」」」」
「え?………聞き間違えたか、もう一回言ってくれ」
「ん?だから、同盟組もうと思って。」
「アルドが、壊れた。」
「壊れてないよ!レイ!!俺はいたって正常ッ!!」
「洗脳のせんも考えたほうが………」
「そんなに信用ないか!?!?俺!!!」
「どこで洗脳された…?」
「だから洗脳されてない!!!!」
こんな感じのが数時間続いて。
______________________________________________________
「やーかーらー!!洗脳されとらんって!!」
「まあ………これだけ洗脳解除しても戻らないってことは
洗脳されてないのか………………………………………?」
「…………やっと認めてくれたか………」
「で、話を戻して本当に同盟組に行くの?」
「嗚呼。だって俺等と同じような人外の国だぞ?
気になるに決まってるじゃないか。」
「………くれぐれも気をつけてね。」
「わかってるよ、レイ。」