潜入3
ライトside
僕のペアはカリナ。
なんでこのペアになったかって?
カリナはどんなに小さなことも見逃したことがないからだ。
それに比べて僕は見落とすことがよくある。
だからアルドもそれを配慮してくれたのだろう。
まあ、そんなわけで僕のペアはカリナだ。
さて、大分歩いたはずだがいっこうに何も見つからない。
おかしいな。ま、もう少し歩いてみるか。
というか……………本当にここは迷子になりそうだ。
だって周りも全部黒一色だからな。
方向感覚も狂うし……やりづらいったらありゃしない。
まあ………侵入者がそうなるように工夫したんだろうけど。
ガッ
「うおっと……………?いまなにが起こった?」
「………なんか地面にボタンがあるね。押してみる?」
「……………押してみるか。」
カチッ
「何も起こらな」
ビュンッビュンッ
(矢が大量に飛んでくる)
「うぉわ!?」
カキンカキンッ
(全て剣で弾く)
「あぶねー……………………」
「その割には冷静に対処できてたよね」
「まあ一応警戒はしているからな。これくらい普通だ」
「じゃあ………………次のボタン押してみる?」
「え?」
「だって周り………よーく見てみなよ。」
………………さっきまで何もなかったと思っていたところに
おびただしい数のボタンがあるのだが………………
「うわ………………あたり一面にボタンあんじゃん…………」
「とりあえずこれ全部押してみる?」
「もうめんどいから一気に押そうぜ………………
一個ずつやるより一気に攻撃受けたほうが楽だしな」
「「せーの」」
カチッ
ビュンッビュンッ ブォンッ
(いたるところから矢や斧、剣が飛んでくる)
「思ったよりも少ないな。」
カキンカキンカキンカキンッ
(剣で弾いたり叩き割ったり結界で受け止めたりする)
「防ぎきれたな。カリナは大丈夫?」
「勿論。これくらいなら余裕だよ。」
「なら先に進むか。さっきので扉が開いたみたいだしな」
「「じゃあ向かいますか………。」」
ライトside終了
ウィルside
僕のペアはソンとミア。
今は………ソンが踏んで作動した罠の処理をしているところ。
まあ………見えづらかったから仕方がない。
………………とりあえず飛んでくる弓矢の量がエグい。
どっからこんな矢がでてきてるんだって思うくらい。
………………にしても………………やっぱり矢が多すぎる。
もうこれ捌くの諦めて進むか。
そう言おうとするとみんなもそう思っていたようで
「「「先に進まない?/もうよ?」」」
声が見事に被った。
ま、その後は結界を張って全速力で先に進んだ。
だけど………………………
ソンがなにかの感圧板を踏んで
「「「あああああああぁぁぁぁぁぁ………………」」」
全員仲良く落ちた。
とりあえず………………出口が見つかるまで先に進みますか。