アジトにて。
アルドside
皆がご飯を食べ終わったので話すことにした。
「皆。おそらくだがレイらしい情報を得られたぞ」
「ほんと?嘘じゃない?」
「いやそんな嘘ついて何になるんだよ………」
流石にこんなところまできて嘘なんてつかない
…………いや一回あったか。
おっと話が逸れてしまった。
「話を戻すがおそらくレイは暗黒城のどこかにいると思う」
「暗黒城‥‥?」
あ、そっか。
俺以外はここに来たことがないから知らないのか。
「暗黒城ってのは真ん中にある黒い城みたいなところだ」
「じゃあなんでそこにレイがいるってわかったんだ?」
「いや………」
(さっき聞こえてきた会話を説明)
「___というわけなんだ。
だから王様候補が住む暗黒城にいる可能性がある。
…………………………ってことで潜入したいんだが。」
「「「「待て待て待て」」」」
?なんで止められたんだ??
そう思う俺の気持ちを理解したようにウィルとソンが話す。
「さっき暗黒城に行ったけど入れてもらえなかったよ。」
「身分証がないとダメだって言われちゃった…………」
ん?二人はなにを言ってるんだ??
「?透明化して強行突破すれば良いじゃないか。」
「「「「え」」」」
「だって………ここでは魔法使えないんじゃ……………」
「???俺そんなこと言ってないけど………?」
「え…?だってさっき………」
「……………魔法が使いにくいとは言ったが…………………
使えないとは言ってないが?」
「そういえばそうじゃん………」
「気づかなかった……」
いやそんなことに気づかないのはダメだろうと
内心ツッコミを入れつつも話を続ける。
「まあそんなわけでみんなで潜入しないか?」
「はぁ…………わかったよ、アルド。」
「ちなみに私達が拒否した場合どうするつもりだったの?」
ん?そんなのは決まってるじゃないか。
「一人で潜入する。」
「「「「それが一番駄目。/いけないだろ。」」」」
なんで??俺は強いし負けるわけないのにな。
まあ、とにもかくにも一緒に来てくれるなら断りはしない。
大人数で探索したほうが広い所を探索するには効率が
いいからな。透明化も現世とは違って長くは持たない。
だから、多くの人で短時間で探索したほうが安全だろう。
俺は全員に透明化をかけて冷気を再度まとわせる。
今回は冷気をまとっているため
少しでもヒトに近いとバレるということを説明し、
暗黒城に向かうことにした。
この探索で居場所を見つけられるとありがたいんだがな。
そう簡単にいくかどうか……………………。少し心配だ。