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少年少女異世界創造録〜世界を創る彼らにヒカリを〜  作者: 赤い天使
第一章創造者と破壊者
33/70

途切れた絆………………………

アルドside




………………とうとう戦争の日がやってきてしまった………


普段の俺なら喜んで戦争しに行くが今回は違う。




戦争とはいえ………




アオと同じくらいのタイミングで出会ったクロウのことを

殺さなくてはいけない……………




いくら感情を失ってしまった俺でもつらいものはつらい。



なんでっ………………どうしてっ………



いや…………今更嘆いたって何も変わらない。


殺すか………殺されるかの世界なんだ。


俺が殺らなきゃ………また………皆が…………殺されるんだ………




だったら…………殺るしかない。





「ふー………………」


俺は深呼吸をしてなんとか気持ちを落ち着かせようとする。


だが、思うように収まらず、戦争開始時刻が刻々と迫るだけ



にしても………………昨日の映像から

何も殺意が感じられなかったことが少し疑問だ。


殺したいと思っている相手からは必ずと言ってもいいほどに

殺気がでている。それが一切クロウにはなかった。何故だ?


クロウは間違いなく殺すと明確にいった。



もしかして…………クロウは俺を殺す気がないのか……?


でもそれだったら戦争を仕掛けてくる意味がわからない。



直接本人に聞くのも多分無理だろうな。



どうしようか………これ。


 できるだけ俺は罪のない人を殺したくないし、

意味もない殺しは絶対にしたくない。

だからクロウに理由を聞きたいが…………



あともう少しで戦争開始時刻になる



敵ももう集まり始めている。




……………………殺るしかないのか…………………… 





殺るしか……………ない……………のか………?





っ………………今は考えてたって仕方がない。


とりあえず………………目の前の敵を倒そう。



俺の判断が国の判断となり俺の間違いが国の間違いとなる。



俺が少しでも判断するのが遅かったり躊躇ったりすれば

国民の命を危険にさらしかねない。勿論幹部達も。


 だから俺はいつも慎重に行動しなくてはならない。

国民と幹部の命を自分自身の命をかけても

守り抜かなければいけない。


だって国民や幹部達は俺を命懸けで守っているのだから。


俺もその期待に応えなくてはいけない。



………………あともう少しで戦争開始時刻だ。




殺し合いの………………始まりだ……………………。






アルドside終了




???side





生まれた時は最高の人生だと思っていた。



生まれてしばらくした頃、それは違うと気づかされた



人外は人間の道具だということを思い知った。


そんな世界も人生も大嫌いだった。


まだ、親友や親がいるならまだしも親は殺され、

親友とは会えない状況になってしまった。



………………俺は何も悪くないのにな。



なんて神様は意地悪なのだろう。

俺は生きることも死ぬことも許されない。


どうしてこの運命を背負うのは俺なのだろうか。


他の人じゃだめなのだろうか。




神様。俺は何か悪いことをしましたか?




まあでもようやくこの腐りきった世界にお別れできる。



この運命を断ち切れる。壊してもらえる。


これでいいんだ。これでよかったんだ。


ただただ自分に言い聞かせて納得しようとする。



これであいつが幸せならそれでいい。


………………親友としての最後の役目かな。


???side終了

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