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少年少女異世界創造録〜世界を創る彼らにヒカリを〜  作者: 赤い天使
第一章創造者と破壊者
32/70

再び現れた宿敵……

アルドside


宴会からしばらく時間が経って

今日も今日とて昨日と変わらない一日を過ごす。



バンッ



いきなり扉が開いて


「アルドー!御飯の時間だよー!」


ソラがそう叫ぶ。朝からこれはきつい。


ちなみに今の時間は午前六時。俺は起きてるからいいけど


………まだ寝てる人(非番の人)とかいるだろ。

そう思いながらもこうやって知らせてくるのは

俺がご飯を食べないためなので文句を言わずに食堂に向かう


………まだ眠い。ご飯食べ終わったらもう一度寝ようかな。




in食堂



「おはよう。アルド。」


「あ、レイか。おはよう。」



今日はレイと一緒に食べるか。


「アルド。今日、アリスメラ王国が定期交流に来るよ。」



「あ、もうそんな時期か。」


定期交流。

それは同盟国との同盟内容の変更がないかどうか、

そして同盟を継続するかどうかの確認を行う交流会である。



まあ俺等にとってはただただ挨拶に来るようなもんだが。


それでも国としては大切な行事だから

取りやめるわけにはいかない。


………………まあ俺は一度交流会があると知らずに

無断で街に出たことがあるけど。

あとからレイにめちゃくちゃ怒られた。



ま、そんなわけで今回は絶対参加しなきゃいけない。

口にケーキを放り込みながらそう思う。


食べ終わったので会議室の準備に取り掛かる。


___________________________




準備がすべて終わった。と言ってもただ椅子を並べて

書類とかを全部コピーして出してを繰り返しただけだが。



アリスメラ王国の幹部と総統がやってきた。


会議室にいきなり。


俺は多少びっくりしたもののすぐに冷静を取り戻す。



まあだって彼奴等もテレポート使えるもんな。


とりあえず幹部呼ぶか。



………………彼奴等多分門の前で待ってるだろうし。




[おーい。お前ら。アリスメラ王国の人達きたぞ?


もうすでに会議室にいるから会議室に集まってくれ]



そう言って通信を切る。

次の瞬間には次々とレイたちがやってくる。



「本当にいるじゃん。アルドの嘘かと思った。」


「ひどいなレイ。そんな嘘はつかないよ……。

そんな嘘ついたらあとから痛い目に遭うんだし……。」



レイの攻撃は普通に痛い。

俺は前に死んでから痛覚が少し戻ってしまったからな。



ま、そんなこんなで波乱の幕開けで始まった会議。



開始前は波乱だったが会議は支障なく進み終わった。


「じゃ、今後ともよろしくな!」


「よし、解散ー。」


そう俺とライトが言った瞬間。パリンッと音がして


会議室の窓ガラスが割れた。

そこから投げ込まれたのは水晶だった。何だこれ。


爆発物とかの反応も、毒物などの反応もなかった。


誰が一体これを………?そう思いながら弄くり回していると


水晶がいきなり光りだした。


「えっ」


俺は驚きのあまり水晶を落としかけたものの

きちんとキャッチして机の上に置いた。



光出してしばらくしてからだんだんと光が収まり、

誰かの姿が見えてきた。



その姿が見えた瞬間、俺は心臓が止まりそうになった。



「ヒュッ___」



どうして…………おまえが………………クロウが…生きてるんだ?



なんで………………殺したはずじゃ………?




なんで____






なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで





「_____ド!____ルド!アルド!息して!」



その言葉で俺は息をしていないことに気づく。



「カヒュッ



ゲホッゲホッ………ゴホッ



はぁ…………はぁ…………ごめん、ありがとう………」



俺は一度深呼吸をする。ふぅ………危なかった。




もう一度水晶を見る。すると水晶の中のクロウが喋りだした



《さてさて皆様。初めましての方ははじめまして。


お会いしたことがある方はお久しぶりです。


俺の名前はクロウ。

まあ、前置きはここまでにして本題に入りましょうか。



俺はクリスタル王国、及びアリスメラ王国に宣戦布告する。



戦争の日付は今からちょうど1週間後。



戦場で会える日を楽しみにしておく。



それまでせいぜい死なないことだな。話はこれだけだ。》



そう言ってプツッと映像が切れた。



戦争………………一週間後に………どうして………?



なんで…………………昔は仲が良かったのに……




人は…………時が経てば簡単に変わってしまうのか……?



そう思いながら今日は解散になった。

念のため水晶は俺が管理することになった。


俺は魔法耐性や爆発耐性もあるから一番いいだろう。



部屋に戻った俺は一人で考え込んでいた。


クロウと俺は長馴染である。

ま、だからといって信用していた訳では無いが

ある程度は仲が良かった。

だから……少し………ほんの少し殺すのに躊躇いがある。



俺だって…………人外だって…………感情はあるのだから。



そう思いながら

もう考えるのはやめようと思い布団に潜り込む。



そうした瞬間また水晶が光りだした。今度はなんだ……?



またクロウの映像が出てきて喋りだす。


《一応忠告しておくが…………俺はお前のことを全力で殺す。

何ならお前のところの幹部も同盟国も国民も全てな。


お前のせいでまた仲間が死ぬなw》



そう言ってプツッと映像が切れた。



今の映像で決心がついた。



クロウは………あいつは…………………敵だ。




俺としてももう仲間が死ぬのは見たくない。絶対に。




そんなことになるぐらいなら






俺が………クロウのことを………殺さなきゃ……

クロウのProfile



New!アルドの長馴染だった

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