アルドのもう一人の人格
アルドside
そろそろ同盟国や皆にもこの事を言う時期かな。
詳細は伝えないしあいつの正体に気づくやつもいないと思う
まあ、だからもういってもいいかな。
もしあいつの正体がバレたら…………心配させないために
記憶を消すしかないが………。
あまり嘘をつき続けるのも心が痛いしな。
そう思いつつ俺はインカムに手を伸ばして
全員に連絡がいくようにする。
[すまないが全員会議室に集まってくれ
………………それと同盟国も呼んでくれ]
[了解]
集まって
in会議室
「で、何で呼んだんだ?」
少し訝しんでいるライトをよそに俺は話し出す。
すまないなライト。少し時間がない。
書類があるんだ書類が。まあ呼んだのは俺だけどな。
「俺のもう一人の人格について話をしようと思ってな」
「もうひとりの人格…?」
「人格ってアオだけじゃないの〜?」
痛いところをついてこないでくれジュリ。
「もうひとりいるんだよね…」
苦し紛れの言葉を言うも不信感を抱いているようだ。
「人格って複数あるっけ?」
「そもそもの問題だね」
俺はレイたちの会話を遮ってこういう。
「今もうひとりに代わるわ。」
だんだん髪が黒く短くなるアルドがゆっくり目を閉じる
目を開いたときにはいつもの赤い目と青い目ではなく
オッドアイの黒と金の目が見えた
「え…」
「きれい…」
「お初にお目にかかります。
俺の名前は黒魔。アルドのもうひとりの人格だ」
「はじめまして…」
「まあ、自己紹介もできたしアルドに代わるな」
「わかった」
そういうと黒魔が目を閉じる髪が伸びる赤色に染まる
ふたたび目を開いた
そこにはいつもどおりの赤色と青色のオッドアイのアルドがいた
「あれがもう一人の俺の人格だ。仲良くしてやってくれ」
「了解」
そう言ってレイたちが会議室を出ていく。
勿論同盟国たちも。
………………良かった良かった。黒魔の正体がバレなくて。
人格………………な…………
ホントは違うんだけどな
黒魔は
___だからな。