アルドの地雷
アルドside
えー……………たった今レイのお叱りが終わりました。
まじでレイの説教長いんだよな………。
100%俺が悪いけど。
かといってさ………2時間ぶっ続けはなくないか?
足なんてしびれて感覚なくなりかけたしな………。
そんなふうに考えながら溜まった書類でもやろうかなと思い
自分の部屋に(総統室)に向かう。
そして総統室について扉を開くと思ったよりも少ない
書類が積み上げられていた。
………………大体250枚くらいかな。もっと多いと思っていたが
おそらくレイたちがやってくれたのだろう。感謝だな。
そう思いながら書類に取り掛かる。
〜数十分後〜
ようやく全ての書類が終わった。
………………少し休憩しようかな。
レイにも根を詰めすぎるのは良くないと言われたし。
もし万が一倒れてレイに説教されるのだけは避けたい。
説教長いんだよな。あいつ。(2回目)
なんならその後しばらく監視されるし。
心配なんだろうけどうざくて仕方ない。うん。
ショートケーキうまうま。やっぱ彼処のケーキ美味しいな
もういっそのこと城にストックしておこうかな。
そう思いながら書類を確認しようと手を伸ばす。
その瞬間に俺のインカムがなった。………ソラからか。
ちなみになんででてもいないのに分かるかというと
ピピッと音が鳴るのだがその回数で誰かわかる。
なんだろうと思いつつもインカムをオンにする
次に聞こえてきたのは予想外の言葉だった。
[アル…ごめ…ミスった…ズベニア…王国……]
………………そこで通信は途切れた。
……………はやく助けに行かないと。俺はレイに連絡して
ズベニア王国を潰す許可をもらった。(この間約0.8秒)
俺は手榴弾と大鎌をもって走りながら城に向かった………。
走り続けてようやくついた。早く、早くと脳が焦っている。
少し深呼吸をしてから俺は手榴弾を敵の城に投げ込む。
ドゴオオオンッと音がして城の壁が大破する。
………俺の仲間に手を出したこと…………後悔させてやる
アルドside終了
ソラside
っ…………やらかした……まさか………たかだか他の国まで
買い物に行くくらいで別の国に捕まるなんて……
また………アルドに迷惑がかかってしまう……
「おらっ!!さっさと情報を吐けっ!」
そう言って俺を殴ってくる軍人。殴られるたびに吐血をする。
「ゲホッゲホッ………誰が言うか…………」
そう言うとまた殴られる。また吐血をする。
たとえ………俺が死んだとしても絶対に仲間の情報は売らない。
元はといえば俺が悪いんだ。
油断をして捕まるなんてヘマをする俺が。
普段の俺ならすぐにでもこいつ等を殺せるだろうが
能力封じの足枷をつけられているため何もできない。
そしてまた殴られる。………だんだんと意識が薄れてきた__。
その時、外から大きな音が聞こえた気がした。空耳だろう。
全身の感覚がなくなっていく気がする………………
もしかしてこれが”死”なのかな_
アルドが一度経験したのと同じもの。
アルドには絶対に死ぬなと言われていたけどこれは無理そう
諦めて意識を手放そうとしたその時。
おそらく拷問部屋であろう壁がすごい音を立てて壊れた
何事だろうと思いそちらに顔を向ける。
そこにいたのは。
見間違えるはずもない。
「大丈夫か!ソラ!」
俺等の最強の総統………アルドだった。
ソラside終了
アルドside
壁を吹き飛ばして壊れたそこから城内に入る
廊下を全力で走りながらソラを探す。
俺は人一倍耳が良いから僅かな音でも見逃すことはない
魔力探知と耳を澄ませながら全力で走る。
魔力探知にソラらしき魔力が引っかかった。
ソラの近くに二人いるみたいだ。早く助けなければ。
場所がわかったらあとはもう簡単だった。
今いる位置から最短距離の壁をぶち壊して進む。
これが一番手っ取り早くソラのところにたどり着ける
そして数秒してソラまであともう少しという所まで来た
俺は武器を構えて壁を思いっきり壊す。
轟音が響いたが気にしない。
そしてちゃんとそこにソラはいた。
しかし敵に拷問を受けたのだろう。体中ボロボロだ。
血だらけだしなんなら骨折してるかもな。
俺はとりあえず拷問していたやつの首をはねて
ソラの魔力封じの足枷を丁寧に外したあと回復魔法をかけた
「………助かったよアルド………。」
「大丈夫か………?」
「………傷が治れば国まで帰れるよ…」
「いや、テレポートさせるよ。
だってその血まみれの姿を国民が見たら驚くだろうし。」
流石に傷が治ったとはいえ服とかは血まみれのままだからな
それに一度リリスに見てもらったほうがいい。
俺じゃわからない部分もあるかもしれないしな。
「いやでも………」
とテレポートを拒否し続けるソラを無視して
テレポートで国に帰す。
さて………無事に空も救出したし………
ソラに拷問をしたこの国を潰しますか。
ここに国というものがあったのかわからないくらいに
アルドside終了
レイside
ソラが帰ってきた。
そしてアルドはあの国を潰しているらしい。
アルドブチギレてたもんね。
私達はアルドを迎えに行こうと思ってその国まで運動がてら
走りながら向かった。
そしてわたしはその国についた途端に
「うわぁ…………」といってしまった。
もはやそこは辺り一面血。血。
まるで赤い絨毯が一面に敷かれたようだ。
そして辺りに散らばるのはかつてヒトだったものの肉片。
そして首。アルドは死骸でできた山の上で座っていた
「あ…………皆きたのか。」
血に濡れた顔と服でそういう。
ちなみに今回ここに同盟国も連れてきた。
なぜならアルドを怒らせるとこうなるのを伝えたかった。
隣でライトが
「………怒らせたら国ごと消し飛ぶな。」
と言う。当たり前。だって…………
「私達の最強総統だからね。最強で最恐で最狂なんだよ。」
アルドがあんなに怒ったところ。
久しぶりに見たかもしれない。
まあ仕方ない。ソラを攫った奴らが悪い………。