同盟
アルドside
………………目が覚めると朝だった
同盟を組むのはどこがいいか資料を読んでいるうちに
寝落ちしてしまったみたいだ
まあでもある程度目星はついたしいいか。
そう思っているとバンッと音がして総統室の扉が開く
またあいつか………………
「だから総統室の扉はもっと静かに開けてくれよ…
ソラ。これで何回目だ…………?」
そう言うとソラは
「ごめんごめん!つい思いっきり開けちゃうんだよ」
という。そのセリフも聞くのは何回目だろうな。
まあこんなのでもクリスタル王国の幹部であり
近接部隊隊長なんだけどな。
「そういえばアルド。夜遅くまで何してたんだ?
アルドが寝落ちするなんて珍しいね。」
あー………………これは言うべきなのか?
クリスタル王国の国民や幹部のほとんどが
人外で人間を嫌っている
ソラもそのうちの一人だ。
というかクリスタル王国では人間嫌いではないほうが
珍しいのだがな。
「あー………………ちょっと同盟を組もうと思ってな」
そう言うと
「え!?あのアルドが!?」と
とても驚かれた。まあ驚くのも無理はない。
俺も重度の人間嫌いだからな。
昔………少しいざこざがあったんだよな。
そのせいで他人を信用できなくなった。
「え?何?洗脳かなにかされた?」
「されてないされてない。」
重度の人間嫌いが同盟組もうとか言い出したらまず
洗脳を疑うよな………。
「………同盟を組もうと思ったのはレイが
数で押されたらかなわないから同盟くんだら?
っていい出したのがきっかけだよ。」
「ふーん………レイが………………か………
とりあえず俺は賛成だよ。
アルドがそう決めたんだったらな。
じゃ、俺は仕事に向かうよ。
会議を開くんだったらインカムで教えてくれ。」
そう言って総統室を出ていく。
そういやあいつなにしに総統室まできたんだ?
まあいっか(((バァンッ
………………
「だから!扉は静かに開けろ!壊れるだろ!」
「いやーごめんアルド。アリスメラ王国から
手紙届いててさ。
それを渡しに総統室まできたの忘れてたー。」
ほんとこいつ腹立つな。
こみ上げる怒りを抑えながら手紙を受け取る
手紙を受け取るとソラは出ていった。
にしても………アリスメラ王国からか。
ちょうど同盟を組もうと思っていたところだな。
そう思いながら手紙を開ける
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クリスタル王国の皆さまへ。
この度は
貴国と同盟を結びたく手紙を書かせていただきました
そのため明日アリスメラ王国に来てください。
断りの文がなければ同盟を組むものと受け取ります。
また、幹部様、総統様の全員できてください。
それではまた明日まで。
アリスメラ王国より
________________________________________________
という手紙とともに招待状が入っていた
これを持っていけばいいのかな。
とりあえず会議を開くか。
これは国としても重大だからな
俺の一存で決めるわけにはいかないからな。
[全員会議室に集合してくれ。
少し話したいことがある。]
インカムでそう伝えると
[了解]
と返信が来た。これでよしっと。あとは待つか。
数分して会議室に幹部たちが集まりだす。
「アルドから集合かかるなんて久しぶりじゃない?
戦争かなにかでもするの?」
こいつはリリス。光魔法が得意な獣人族だ。
「なんでいつも戦争に考えが行きつくんだよ。」
とリクが言う。俺もたしかにそう思っていた。
なんで毎回毎回会議の集合がかかるたびに
戦争かって聞いてくるんだろうか。
「とりあえず座ろうぜ?アルドが待ってる。」
ナイスだカイ。流石リクとソラの兄だな。
「………全員集まったみたいだし会議を始めようか」
少し深呼吸して俺は話を切り出す
「アリスメラ王国から
同盟を組まないかという手紙が来た
それについて君たちの意見を聞きたい。」
そう言うと会議室が一瞬静まり返る
そしてリクが
「え?アルド大丈夫か?洗脳でもかけられたか?」
………………ソラとおんなじ反応してる…………
やっぱ兄弟だからかな。呑気なことを考えていると
レイが
「私は同盟を組むのに賛成。」
といった。また会議室が静まり返る
そりゃそうだよな。俺はまだしもあの人間嫌い…
そもそも同盟を反対しまくっていたレイが
賛成するなど今までに一度もなかったから。
「…………じゃあ私も賛成するよ。」
「正気で言ってるのかリリス!同盟を組むなんて…」
賛成するといったリリスにソラが反論する
他の皆が賛成したことにびっくりしつつも
何かを決めたようにカイが言う
「じゃ俺も賛成で〜。だってアルドが同盟を
組もうって言ったんだよ?
俺もそろそろ同盟国は必要かなって思い始めてたし
考えてみないか?だって俺たちの国は兵士を戦争に
一切出さず幹部と総統のみで戦争を行う。
流石に
5人で国を守りきるのはもうきついんじゃないか?
………それにアリスメラ王国も兵士を戦争に出さず
幹部と総統のみで戦っている。
考えることは一緒じゃないのか?」
「それはそうだけど………………。でも人間は…!」
人間…………ね………………ちょっと訂正に入りますか。
「なぁソラ。誰がアリスメラ王国の幹部や総統が
人間だって決めつけてるんだ?
人外かもしれないじゃないか。」
「だって今までに一度も人外が総統や………
幹部だったことなんて…………なかったじゃんか…………」
ソラも重度の人間嫌いだ。自分を見捨てて傷つけて……
確かにそんな奴らとなんか
同盟を組みたくない気持ちもわかる
だが。
「確かにそうかもしれないな。
だが別に人間であったとしても俺等を人外と呼んで
武器を突きつけてこない限りいいんじゃないのか?」
「………わかった。
アルドがそこまで言うなら………俺も賛成だよ。」
「じゃ、決まったことだし解散ー。」
皆がぞろぞろと出ていく。
最後に出ていこうとしたソラが
「………信じてるからな。」
そう言って扉を閉じる。
信じてる………ね………………
俺にとってその”信じてる”は呪いのようなもの。
それに誰かを信じることができない俺に
誰かの信用を得ることなんてできないと思っていた
彼奴等は俺を信用してくれている。
頼れる人もいるかもしれない。
けど………総統という立場にあり他人を
信用しきってはいけない俺は誰を信じればいい………?
………………………………無駄な考えは辞めるか。
結局は裏切られるだけ。
なら…………誰も信用しないほうがいい。
………………自分が………………傷つくだけだから。
翌朝。アリスメラ王国と同盟を結ぶ(予定)の日。
俺は表では幹部なのでいつもきている
黒と赤の戦闘服ではなく赤色のドレスを着る
女だがドレスを着るのは久しぶりだ。
誰かと同盟を組みに行くときやパーティーが開かれる
ときにしか着ていかないからな~。
まあいつでも魔法で着替えられるけど。
レイも黒と白の戦闘服ではなく白いドレスを着る
レイもドレスに手こずってるらしい。
普段着ないもんな…………。
数十分して全員の準備が整ったのでアリスメラ王国に
向かうことになった
ちなみにアリスメラ王国につくまでは馬車で向かう。
テレポートを使えば一発なのだが自分が
一度行ったことがある場所しか行けないからな。
そして馬車よりも走ったほうが早いが
ドレスが汚れてしまうし人外とバレるのも面倒だ
そんなふうにぼーっとしているといつの間にか
アリスメラ王国についていたみたいで馬車が止まった
馬車の運転手にお礼を言って関所を通る
「とまれ!通行書を見せてくれ」
そう言われたのでアリスメラ王国から受け取った
招待状を門番に見せる
「…………!大変失礼いたしました!
どうぞお通り下さい。城はこの先にあります。」
と言ってお辞儀をしてくれた。
無事に関所を通過したあと城に向かうまでの町並みを見ながら歩いた
街が栄えているか栄えていないかで総統がどんな人か
だいたい分かるからな。情報収集は大切だ。
お、城についたな。にしてもでっかいな…………
まあ俺等のほうがでかいけど。
とりあえず今までの印象は結構良さそうだ。
さてあとは………
人外と知ったときどんな反応をするかだな。
城の門番にこれまでと同じように招待状を見せて
場内に入る。すると
「ようこそ。アリスメラ王国へ。
ここからは私が会議室までお連れいたします。
挨拶がまだでしたね。私の名前はカリナ。
アリスメラ王国幹部、近接部隊隊長です。」
………………普通に強そうだなー。
今までの同盟国とは桁違いの強さだと思う。
今回は…………消すとしたら厄介なことになりそうだな
まあでも消すことにはならないと思うけど。
そんな希望を胸にいだいていると
ついに会議室の前についたようでカリナさんが
「どうぞお入りください。総統様がお待ちです。」
といい、扉を開ける
ギィィィィィィィ……
と音がして扉が開く
視線の先には椅子に座るものが二人。
俺等が席につくとカリナさんも席に座る。
張り詰めた空気が漂う
数秒の沈黙の後総統らしき人物が口を開く
「はじめまして。クリスタル王国の皆様。
僕の名前はライト。アリスメラ王国の総統です。
まあ………とりあえず初対面同士ですし
自己紹介からいきましょうか。じゃ次ミアで。」
「私の名前はミアです。アリスメラ王国の幹部です
そして暗殺部隊兼遠距離部隊隊長です」
にしてもすごいな。たった三人で国を支えるなんて。
あ、次は俺等の番か。
「クリスタル王国総統のリリスです
じゃ次レイから時計回りに行こう。」
「ご紹介に預かりました。
クリスタル王国幹部暗殺部隊隊長のレイです。」
ニコッとレイが偽りの笑みを作る
仮面被ってんな〜。やっぱ人嫌いはあるんだな。
「………同じくクリスタル王国幹部。ソラです。」
次々と自己紹介をしていく
「リクでーす!」
リクふざけるんじゃない。
ほら見ろ相手少し引いてんじゃん。
ゴンッ
と鈍い音がしてリクが頭を抑えて痛がる
あれは絶対くらいたくないな
「えーこのバカが失礼しました。
ソラとリクの兄です。よろしくお願いします。」
あ、俺か。
「俺の名前はアルドです。
クリスタル王国の幹部です。」
これで全員の自己紹介が終わった
しかしアリスメラ王国の人たちは
何かをコソコソと話している
人外だってことがバレたか………?
俺も少し考えているとライトさんが口を開く
「………もし気にさわったらすまないが………
本当にリリスさんがクリスタル王国の総統なのか?」
「「「「!」」」」
これは驚いたな…………
もしかして魔力調整でもミスったか?
そう思い自分が魔力をどれくらい出しているか
調べてみるも間違いなくリリスよりは少ないはずだ
するとリリスが
「………どうしてそう思ったんですか?」
俺もそれは気になる。
「んー…………感………ですかね」
感で見破られるのか。
まあでも感で強いと思われたのなら対策しようがない
魔力や力は制限できるけど…流石にそこまでは無理だ
………参考にしようがないな。
ここでいきなり
転移したらどんな反応をするか試してみようっと。
「………………ソラ。」
「りょーかい。 【天空の鳥籠】」
ソラが能力を使う
次の瞬間
アリスメラ王国の会議室から雲の上に転移する
「は?/え?」
アリスメラ王国の幹部と総統はとても驚いている
が、次の瞬間にはこの状況を理解したのだろう
一斉に武器を構える。
「何をした!言わないと攻撃するぞ!」
「やれるもんならやってみれば?」
「こいつ………!」
俺は別に銃で撃たれようが魔法で攻撃されようが
俺には効かないし普通に避けられるからな。
するとライトさんが
「やめとけ。
どうせこの中じゃお互いに攻撃できないんだろ?」
………!さすがだな。すぐに気がついた。
これにはレイたちも驚いたようで目を丸くしている
「さて、…同盟を組みましょうか。」
するとアリスメラ王国の幹部が反論する
「誰がお前なんかと結ぶと…………!」
するとライトさんがミアさんの言葉を遮り
「いいですよ。その同盟を組みましょう。」
と言う。
「っていうかなんでアルドさんが
同盟を組もうとしてるんですか?」
「………………時期にわかります。」
そして同盟を組むための書類の記入が始まった
同盟を組むということはどちらかが戦争を起こしたり
ふっかけられた場合に相手が要請をすれば
一緒に戦わなければいけない。
だからこの書類の記入はとても重要なのだ。
その後も淡々と記入していきそして最後。
〈あなたは人外ですか?〉の問。
そこに俺は迷わず人外であると書き込む。
全ての記入が終わったので書類に間違いがないか
確認するためにお互いに書類を見せる。
そしてお互いに書類を見せあった瞬間。
「「「「は?/え?」」」」
お互いの国の幹部から素っ頓狂な声が上がった
「「………ww」」
そしてお互いの総統は笑っている状況。
つまりカオス。
「やっぱおたくも人外ですか。」
「そういう貴方がたこそ。」
その会話を理解できていないお互いの国の幹部に
説明したあと無事に同盟は結ばれた
「ちょっと改めて自己紹介しますね。
というか…敬語外していいですか?話しづらいので」
「別に構わないよ〜。こっちも敬語辞めるわ。」
良かった。敬語の使い方自信なかったんだよな~。
さて、改めて自己紹介しますか!
「えー………。改めまして。現クリスタル王国総統。
アルド=カノーヴァ。よろしく。」
「クリスタル王国総統補佐。レイ。よろしく。」
「やっぱり君が総統なんだね。」
「言い当てられたときめちゃくちゃ焦ったんだよな
結構魔力の制御には自信あったし。」
「あー…だから逃げられないように能力使ったのか」
「ほんとにまじで焦ってた。
まあ………とりあえずこれからよろしくな
ライト、ミア、カリナ。」
「「「よろしく!」」」
こことは別にプロフィールを作ったのでそちらも読んでください!