戦争そして裏切り者2
アルドside
しばらく走り続けてようやく敵の城にたどり着いた
結構遠かったな………。そう思いながら
敵の城の壁を一気に駆け上がる
そして俺は思いっきり窓を割って侵入する
その大きな音に反応して兵士がぞろぞろとやってくる
インカムで連絡される前に首を落とす。
俺は総統室に向かうために首を落としながら進んだ
だから俺が歩いた道には赤い絨毯が敷かれていた
俺はそれを気にすることもなく歩いていく
しばらく歩いていると今まで見てきた扉とは
比べ物にならないくらいの豪華な扉があった。
おそらくここが総統室だろう。
そう思い俺は思いっきり扉を開け放つ。
そこには予想通り総統らしき人物がいた。
俺は大鎌を構える。
そして大鎌を振るい首を切ろうとした瞬間インカムが
鳴りティアラの声が聞こえてきた。
[総統を殺すのをやめなさい!さもないと………
サクラの命が危ないわよ?]
………………やっぱりスパイだったか。
俺は少しの失望感を抱きながらも総統を殺そうとする
だってサクラなら…………すぐにあいつなんか殺せる
油断させるためにわざと弱いふりをしてもらったしな
俺はインカムでサクラに殺す許可を出した。
次の瞬間にはティアラのインカムが壊れる音がした
さてさて…………殺りますか。再び大鎌を構えて振るう
敵国の総統の首が落ちる。これで戦争は終わりかな。
インカムに連絡を入れる。
[オダマキ国総統の首を取った。
この戦争、クリスタル王国の勝ちだ!]
クリスタル王国から歓声が上がる。
今回も問題なく勝てたな。さて城に向かうとするか。
少し走りながら城に戻る。皆は会議室にいるようで
俺もそこへ向かうことにした。
会議室について俺はゆっくりと扉を開く。
そこにはティアラを含めて幹部全員が揃っていた
俺はそのまま会議室に入って総統席に座る。
ティアラは口を開けてぽかんとしている。
しばらくティアラは呆然としたの後、口を開いた。
「どうして私を殺さなかったんですか?
そしてあなたは………この国の総統なのですか?」
「んー………君が脅されているように感じたから。
そして俺はこの国の本当の総統だよ。」
「本当にびっくりしたよ〜。アルドから
一応殺してもいいが
できるだけ生かせって命令が来たときは。
まじで大変だったんだからね??」
少し頬を膨らませてそうサクラが言う。
「でもサクラならできるだろ?」
「できるけどさ……むずいもんはむずい。」
「それはごめん。で、本題に戻ろうか。ティアラは
このあとどうしたい?」
「え?」
「正確に言うとこのまま幹部をやめて自由になるか
もしくは…………
そうだな、オダマキ国の総統になってもらおうか。」
「え??」
頭にはてなマークを浮かべるティアラ。
………めちゃくちゃ困惑してるな。まあそれもそうか。
だって本来ならば殺されるところを助けてもらい
しかもその上選択肢まで
与えられてることに疑問しかないのだろう。
しばらくティアラは考え込んだあと決心したようで
はっきりと俺の目を見て
「………オダマキ国の総統になります。」と言った。
これでオダマキ国の治安とか経済も回復すればいいな
「じゃ、決めたいことも決めれたし解散〜」
かくして戦争と裏切り者騒動は終わった
少し今度街に行ってみようかな。
そう思いながら俺は眠りについた。