戦争そして裏切り者
アルドside
意外に1週間は早いようで戦争当日になった
準備もバッチリだし持ち場に向かうか。
持ち場についた。俺の周りには味方の兵士はいない。
配置しないようにしている。
なぜなら俺の攻撃は範囲攻撃。
味方の兵士がいると
間違って殺してしまうかもしれないしな。
あ、一回も殺したことはないよ?
………………念の為だよ念の為。嘘じゃないからな?
………流石に味方は殺さないよ………。味方は。
まあ、そんなわけで俺の周りに味方はいないから
思いっきり暴れることができるので楽だ。
誰かを守りながら戦うほど難しいものはないからな。
そんなことを考えながら俺は自分の魔力回路に
異常がないかどうかを確かめる。
本来ならば肉体に大きな損傷がない限りは
魔力回路に異常が出ることはないのだが………。
俺の場合は定期的に弱体化するんだよな
なんでかは俺も知らん()
ただ弱体化するといつもどおりの魔法が使えないし
本来ならば魔力封じの足枷や手枷が付けられていても
俺は魔法を使うことができるのだが弱体化の場合は
使えなくなってしまう。
そのため、弱体化しているときは
戦争にはでてはいけないという決まりがある。
………この前こっそりと出ようとしたら
足枷と手枷つけられて閉じ込められたからな。
しかも能力封じの。
せっかくの戦争なのに台無しになった上
監禁まがいのことされた。あれは最悪だった。
まあでも俺が出ようとしたのが悪いのかもしれないが
あれは酷くない?ちなみに俺が弱体化したときには
手枷足枷つけられて部屋に閉じ込められるっていう
もはや恒例行事になりかけている。
そんな事を考えながら俺は大鎌に汚れ(主に血)や
傷がないかどうかを確かめる。
…………傷はなさそうだな。
少しでも傷があるとぶん回したときに
壊れるかもしれないからな。
さて、と。戦争開始まであと十秒か。
3。2。1。
………0。
戦争開始時刻になるとともにあたりから銃声が鳴る
俺の方にも沢山の敵兵がやってくる。
俺は一人だから簡単に倒せるとでも思っているのかな
まあでも実際そう思っているんだろう。
そうじゃなきゃこっちにたくさん来ない。
俺にとっては好都合。そう思い大鎌を構える。
「殺れー!」
俺は敵兵が近づいてきた瞬間大鎌を振るう。
ビュンッと風を切る音がして
周りの兵士たちの首がゴトゴトと落ちる
そのまま地面を赤く染めていく。
弱いな。良くこんなんで戦争ふっかけてきたな。
今までに負けたことなどなかったのだろう。
ろくに訓練もされていない兵士がぞろぞろとくる。
多分相手は数の暴力で勝とうとしているのだろう。
切っても切っても大量の兵士が来る。
まあいくら数がいても弱くては話にならないし
そもそもが俺の敵ではないのでただ首を落とす作業。
あー………………面白くない。
せっかくの戦争だから少しは楽しめると思ったんだが
全く楽しめるどころじゃない。弱すぎる。
数分してある程度片付いたので総統殺しに行こうかな
そう思い俺はインカムに連絡を入れる。
[俺のところ手空いたから殺しに行ってきていい?]
[いいよ。]
返答が返ってきたので殺しに行きますかぁー。
っとその前にっと。
「【炎天撃】」
俺は魔法を使って当たりの敵を一掃する
これでよしっと。俺は大鎌をしまって全速力で走り
敵の城に向かい始めた。
アルドside終了
サクラside
そういえば私とジュリとティアラはこの戦争では
待機するように言われた。表向きでは新人だから。
裏ではティアラ監視のため。それと私達暗殺部隊の
情報がバレないようにするため。
………………にしても私も戦争でたかったな〜。
そしてアルドからインカムで連絡が入り、
それを聞いたと同時に首筋に冷たいものが当てられた
サクラside終了