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少年少女異世界創造録〜世界を創る彼らにヒカリを〜  作者: 赤い天使
第一章創造者と破壊者
1/70

ハジマリ





「あーあ。つまんないの…………。」


俺はそういいながら大鎌を振るう。


俺の名前はアルド=カノーヴァ


現クリスタル王国の裏総統である



今は戦争中。特に何も思わずに敵の首をはねていく



強いやつもおらずただただ弱いものいじめになる


ザクッ  ザシュッ





「あ。服に血がついた…洗わなきゃいけないじゃん。



めんどくさ…」




ザシュッ



一気にあたりの兵士たちの首が飛ぶ



「なーにやってんのアルド。


アルドならこんな雑魚の処理


返り血一つつけずにやれるでしょ。」


彼女はレイ=シルフォード。


現クリスタル王国の裏総統補佐であり


表では幹部をやっている。




ザクッ



「数が多いんだよ。数が。」




「数………ね…………………。」





レイが何かを考えたようにうつむく



一体何を考えているんだ?



そう思っていたのも束の間。



「ねぇアルド。同盟国作らない?」



なんてとんでもないことを言い出した。



あまりの驚きに俺は


「はぁ!?」




大声を出してしまった。



なぜなら同盟国を作るのは国としても

重大なことでありそんな簡単に

決めていいものではない。


そして…………俺等の国はほとんどが人外。


それがだめなのだ。


人外と言うだけで俺等は恐れられて、

同盟を組もうとしても断られる。

そして人外と言うのも同盟を組む時に言うので

その途端に武器を突きつけられ殺されかける。

人外は人間を一時期奴隷にしていたから

恐れられるのも無理はないとは思うものの

人間たちは

それよりも長い期間人外を奴隷にしていたし

因果応報というやつではないだろうかと思う。

俺の国が人外で構成されて他の国に集中攻撃されても困るので同盟を断られたり心の中を読んで

やましいことを考えていたりしたら即その国は

国民も子供も兵士もすべて殺すことにしている



いくら知らない人とはいえども大量に殺人をするのは


人外も心があるから辛い。



だから……………これ以上命を無駄にするくらいなら

同盟国など作らなければよいと思ったのだ。




「レイ………今までの国を見てそれでもまだ同盟国を


作ろうとするのか?」



「仕方ないでしょ。どれだけ強くても数の多さには


かなわない時があるかもしれない。」



「それはそうだけど…………





他の皆は同盟国を作るのに賛成するか?」



「………アルドが同盟国をつくりたいといえば


         国民たちも賛成すると思う。」




そうだよな………………。俺は総統。



まあ、総統であっても

慕われていないやつは山ほどいるが俺は違う。

慕われている自信がある。だからこそ怖い。

俺の間違った判断のせいで他の人を巻き込まないか。

別に俺は自分がどうなろうが他の皆が幸せならそれでいい。悪役になることだってできる。




………………………

いつまでも立ち止まっているわけにはいかないしな


そろそろいい頃か…………。


「とりあえず戦争を終わらせてくるよ。」






パリーン


敵国の城の窓ガラスを突き破って場内に侵入する


敵兵がぞろぞろとでてくるので

白いカーペットを赤いカーペットに塗り替えながら

進んでいく。


総統室はどこかな……………。



すると


「何やってるんだ!さっさと侵入者を始末しろ!


この無能共が!こんなこともできんのか!」



という怒鳴り声が聞こえてくる

こんな総統なんかに絶対に仕えたくないな

心の底からそう思う。

さっさと終わらせて帰ろう。



バアンッ




思いっきり総統室の扉を開ける。



敵兵達が俺に武器を向ける


それには目もくれずお辞儀しながら言う。


「こんにちは。あなたの首を取りに来ました。



そしてさようなら。」



ビュッ



俺は愛用の大鎌を振るう。



総統も兵士も全ての首が落ちる。



俺はインカムをつけて言う。



[敵国の総統の首を取った


この戦争………クリスタル王国の勝利である!]



絶望の声と歓喜の声があちこちから起こる








それを聞きながら城に戻る






in総統室




俺は頬杖をつきながら資料に目を通す



レイに言われたことを思い出す




「同盟国………………作るかぁ…………」



その言葉は空に吸い込まれて消えていった

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