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アリとキリギリス 〜アリ〜

 夏のあいだ働きもせず、歌ばかり歌っていたキリギリスは、冬になってアリのもとに助けを求めてやって来た。

 アリたちは相談し、キリギリスを迎え入れることにした。

 アリの巣にある部屋は4種類。


「女王の部屋」

「女王を世話するものの部屋」

「雑務係の部屋」

「倉庫」


 女王の部屋と女王を世話するものの部屋にはもちろん入れられない。

 雑務係は我々だが、この部屋は一日中働いてやっと疲れを癒す場だ。部外者がいては落ちつけない。

 倉庫は客人に対して失礼だが、キリギリスは客ではなく助けを求めて訪ねて来ているだけだ。


 アリたちは倉庫へとキリギリスを案内した。

「部屋に余裕がなくて、こんなところしかないがガマンしてくれ」

 残されたキリギリスは大喜びだった。

 倉庫とはつまり、食料庫だったのである。

 キリギリスにとってそこは、天国と同じだった。


 春が来た。


 アリたちは今日もせっせと働き続ける。

 キリギリスの姿はない。

 冬の間にからっぽになった食料庫をいっぱいにするために、アリたちは今日もせっせと働き続ける。

21時にキリギリス編を投稿します。

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