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つり輪

 電車の揺れに身を任せ、1本の棒にずらっとならんでぶら下がり、ブラブラ、ブラブラ……。

 人につかまれると強い力でギュッと引っ張られるのに耐え、開放されるとまたブラブラ……。


 だがしかし、やつらはただ無意味にぶら下がっているわけではない。

 人間をぶら下がらせてやっているうちに暗示をかけ、人間より自分たちが上だと思わせる「人類ハンガー計画」が進行中なのだ!


 だまされな人類!

 我々はやつら、つり輪の野望に気づかなくてはならない!

 転倒しないように自らの意思でつかまっているなどと、錯覚させられている事態から目を覚ますんだ!

 つり輪の前に立った途端、もう無意識のうちに手が伸びていることを疑問に感じるんだ!

 まだ手も届かない、つり輪の意味さえ分からない幼い子どもでさえ、なんとかつかまろうとする場面を目にしたことはないか?

 そう、あれこそまさにその典型的な証拠と言えるではないか。

 きみもこの事実を知ったのなら、つり輪の呪縛から解放されるべく同志として、多くの人々にこの事実を知らしめる活動を開始してくれ。

 私は一刻も早く全人類にこの危機の警鐘を打ち鳴らすため、国連へ直訴に向かうことにする。


 うむ、さっそく出発しなければ。


 この時間は電車が混んでいて座れないだろうが、最近は歳のせいか足腰が弱くなっているのが悩みだ。

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