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裸の王様 2
とびきりオシャレに敏感な王様が、他国から招き入れた腕のいい職人の作る服が「バカには見えない」ものであると告知されたことは、この王国では誰もが知る事実だ。
そして、いよいよその服を着た王様がパレードをされることになったため、民衆はこぞって沿道に詰めかけたのであった。
だが、その王様の姿とは……
ハダカだと叫ぶ者は誰もいなかった。
王様はすっかり気に入り、パレードの時は必ず「バカには見ることのできない服」を着て出かけた。
さらに王様は職人に命じ、
「バカには見えないマント」
「バカには見えない靴」
「バカには見えない下着」
を作らせ、そのたびに職人にたくさんの褒美を与えた。
冬が近づき、王様は職人に命じた。
「残念だが春まではバカでも見える服を作りなさい」




