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ゴミ箱へ直行

「高級バッグであっても、スーパーのナイロン袋であっても、物を入れるという機能は共通しているはずなのに、人間はなぜボクたち紙袋と高級なバッグをこれほどまで差別するんだろう?」

 隣の紙袋に話しかけると、そんなことも分からないのかとでも言いたげに、ため息をついた。


「他の人間に対しての威嚇だよ。こんなに高級な入れ物なんだから、入っている物はもっと高級な物なんだぞってな」

「なぜそれが威嚇なんだい?」

「考えてもみろよ、もしヘタに近寄って中身を壊したりすれば大変なことになるだろ?」

「ああ、そうか。でも高級っていうのはいったい何が基準なんだろうな」

「そこまでは分からないけど」


「試しにボクたち紙袋も高級なバッグになってみないか?」

「どうやって?」

「そりゃあ……分からないけど、いろいろ考えて試してみるんだよ」

「試すって言っても……」

「いいから、やってみようよ。同じバッグに生まれておきながら、安価で利用価値が高いボクたちがザツに扱われるなんておかしいと思わないか?」

「そ、それもそうだな」


「おまえたちだけズルイぞ。オレたちだって高級バッグになりたいんだ」

「そうだそうだ!」

 他の紙袋たちも口々に騒ぎはじめる。


「じゃあみんなで考えようよ。どうすれば人間から見れば高級なのかって」


「そうだ、お届けもの持っていくのに、紙袋まとめてたたんでおいてあったわね。

 えっ? 何コレ! いったい誰のイタズラよ!

 紙袋に赤マジックで『ぶらんど』なんて書いたのは!!」

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